研究課題/領域番号 |
21H04885
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
池上 高志 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10211715)
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研究分担者 |
橋本 康弘 会津大学, コンピュータ理工学部, 上級准教授 (10376494)
柏木 明子 弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (40362652)
土畑 重人 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50714995)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
42,250千円 (直接経費: 32,500千円、間接経費: 9,750千円)
2023年度: 12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2022年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2021年度: 15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
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キーワード | 集団知 / 表現型のゆらぎ / テトラヒメナ / セイヨウミツバチ / アミメアリ / 全個体トラッキング / 生物集団 / ミツバチ / ウェブサービス / 情報理論 / 全トラッキング / 機械学習 / アリの集団 / 創発 / 進化 / RNAseq / 社会性動物 / ウェブデータ |
研究開始時の研究の概要 |
本プロジェクトでは、強力なアルゴリズムを駆使して、テトラヒメナ・ミツバチ・ヒメアリなどの生命・非生命集団のダイナミクスとその集団現象を研究する。特に2つの観点から明らかにする。一つは、実際の生物実験から得られた個体トラッキングの大量データを解析し、集団運動における創発現象、特に超個体と呼ばれるマクロな創発現象に関する新しい理論を構築する。もうひとつは、大規模な計算機実験により、集団の数が巨大になった(数百万スケールになった)ときの集団運動の解析する。最終目標として、集団の老化(あるいは元気さ)と個体の振る舞いとの関係について議論し、理論的な考察を深めることを目的とする。
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研究成果の概要 |
3つの生物集団に関する実験を、計画どおりに続行することができた。その結果をSWARM-AROB国際会議(1/25-27/2023) にて発表することが出来た。また2022年の11月22日にOIST(沖縄科学技術大学)において、ゲストスピーカー(水本/OIST, 島田/東大、小串/統計数理研、柏木/弘前大)を招いて研究集会“Collective Intelligence in Living/Non-Livings Populations”を組織し、活発に議論を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
テトラヒメナの集団における表現型のゆらぎを、世界で初めて定量的に報告した。セイヨウミツバチの役割分化の進化を世界で初めて報告した。またアミメアリがある集団サイズで見せる「個体が擬似的に停止した」クラスターと探索個体への分化を、世界で初めて解析報告した。これらの成果は、集団における「個性の進化」という認識を創り出し、新しく基盤Aを申請するきっかけとなった。 社会的な意義として、個人の才能が先か、いいコミュニティーを見つけるのが先か、という観点をメッセージとして社会に提案することができたことは大きいと思う。
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