研究課題/領域番号 |
21H04925
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分63:環境解析評価およびその関連分野
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
中田 典秀 神奈川大学, 化学生命学部, 准教授 (00391615)
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研究分担者 |
竹内 悠 京都大学, 工学研究科, 助教 (70835272)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
32,760千円 (直接経費: 25,200千円、間接経費: 7,560千円)
2023年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2022年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2021年度: 17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
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キーワード | 環境鑑識 / ターゲット分析 / ノンターゲット分析 / 下水疫学 / COVID-19 / 分子指標 / LC-MS/MS / 環境鑑識学 / 流行検知 / 発熱性疾患 / 医薬品 |
研究開始時の研究の概要 |
新規感染症だけでなく、既知の多くの感染症が発熱を伴い流行する。その際、使用された薬の成分や原因となる病原微生物は下水道や河川流域の流末へ集まる。本研究では、総合感冒薬として発熱性疾患の初期治療に用いられ、薬局などで処方箋なしでも入手できる解熱鎮痛剤や咳止め薬成分の下水や河川水中濃度を継続的に測定することにより、疾病の原因はその瞬間には分からないまでも、ある下水処理区内または河川流域内における新規もしくは既知の発熱性疾患の流行発生の兆しを検知することを目的としている。連続観測試料中の含有有機物質の精密質量分析結果の蓄積による発熱性疾患発生時に下水道や環境へ流入する化学物質の遡及的解析も行う。
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研究成果の概要 |
流行性疾病の感染拡大を、下水道や河川流末における化学物質の観測により予見する監視体制の確立に向け、COVID-19の感染拡大時に下水を連続採水し、市販薬のターゲット分析と、高分解能質量分析計によるノンターゲット分析を行い、指標となりえる化学物質(マーカー)の探索と、精密質量分析の長期観測データの解析方法について検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、分析対象を決めたターゲット分析だけでなく、高分解能質量分析計を用いたノンターゲット分析による環境モニタリングの可能性を、結果の解析・評価方法とともに示した。また、下水疫学については微生物のモニタリングが先行しているが、本研究は研究事例の少ない化学物質を指標とした手法の発展に資するものであり、今後のさらなる発展が期待される。
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