研究課題/領域番号 |
21H04929
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分63:環境解析評価およびその関連分野
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研究機関 | 芝浦工業大学 (2022-2024) 秋田県立大学 (2021) |
研究代表者 |
川島 洋人 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (60381331)
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研究分担者 |
谷保 佐知 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 研究グループ長 (00443200)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
41,730千円 (直接経費: 32,100千円、間接経費: 9,630千円)
2024年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2023年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2022年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2021年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
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キーワード | 安定同位体比 / 液体クロマトグラフ / 水溶性有機物質 / LC/IRMS / 環境動態 / 亜臨界燃焼 / 有機フッ素化合物 / PFAS / 安定同位体 |
研究開始時の研究の概要 |
近年開発された液体クロマトグラフ/安定同位体比質量分析計(LC/IRMS)は水溶性成分の炭素安定同位体比の高精度分析を可能にした。その結果,様々な食品偽装を見分ける応用研究等が報告され始めている。本研究では,新たなLC/IRMSを開発し,ハロゲン含有成分である有機フッ素化合物の高精度分析方法の開発を目指す。有機フッ素化合物は,近年,残留性,蓄積性や有害性から地球規模での環境汚染が懸念されており,その環境動態把握とリスク評価が急務になっている。
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研究実績の概要 |
近年開発された液体クロマトグラフ/安定同位体比質量分析計(LC/IRMS)は水溶性成分の炭素安定同位体比の高精度分析を可能にした。その結果,様々な食品偽装を見分ける応用研究や食品中の成分の生成メカニズム解明の研究が報告され始めている。しかし,LC/IRMSは,低濃度域かつ窒素,ハロゲン含有成分は分析出来ない等,装置におけるいくつかの課題がある。本研究では,LC/IRMSの燃焼法を一般的な湿式燃焼法から,亜臨界状態の湿式燃焼法(亜臨界燃焼)に改良することで,ハロゲン含有成分である有機フッ素化合物の高精度分析方法の開発を目指す。有機フッ素化合物は,近年,残留性,蓄積性や有害性から地球規模での環境汚染が懸念されており,その環境動態把握とリスク評価が急務になっている。本研究では,これら成分にLC/IRMSを初めて適用し,環境中挙動を目的とした。 令和4年度の研究では,短鎖であるTFA,TCAをターゲットに各種分析条件を検討し,炭素安定同位体比を高精度に分析することを可能とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和4年度は,短鎖である有機フッ素化合物の炭素安定同位体比の高精度分析のための基礎実験を進めることができた。また,さらにLC/IRMSの改良を進めることが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度では,さらに有機フッ素化合物を収集し,それらの炭素安定同位体比の高精度,高確度が可能な成分の特定を行いたい。
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