研究課題/領域番号 |
21K00991
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03060:文化財科学関連
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山舩 晃太郎 九州大学, 比較社会文化研究院, 共同研究者 (60899516)
|
研究分担者 |
菅 浩伸 九州大学, 比較社会文化研究院, 教授 (20294390)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | フォトグラメトリ / 水中ドローン / ROV / 水中文化遺産 / 水中考古学 / 海事考古学 / 船舶考古学 / 沈没船 / 水中戦争遺跡 / サイパン / 水中フォトグラメトリ / 戦争遺跡 / SfM / ROVs |
研究開始時の研究の概要 |
フォトグラメトリは水中遺跡の研究を行う「水中考古学」の現場では必要不可欠なツールとされている。これは潜水病の与える人体への影響を考慮し、作業時間が制限されてしまうからである。それでも一般のダイバーが潜り写真撮影ができるのは深くとも60m程度で、その場合の作業時間は5分程度とかなりの制限を受ける。 本研究は水中考古学における記録作業に使用のできる「フォトグラメトリ専用のアクセサリ」を、市販で安価(30万~80万円)な水中ドローンに搭載できる「外付けアクセサリ」として開発し、これまで不可能であった水深と広範囲での記録作業を可能にすることを目的とする。
|
研究成果の概要 |
本研究ではダイバーが潜れない水深や危険な場所で、フォトグラメトリを用いた水中文化遺産のデジタル3Dモデルを作成するために、水中ドローンに搭載可能なフォトグラメトリ専用のアクセサリ(水中カメラと水中ライト一体型)の開発を目的とした。 本研究の1年目に水深100mでの作業可能なタイプ(カメラ5台+ライト8機)、2年目に水深200mでの作業可能タイプ(カメラ5台+全方位LEDライト)、そして3年目にはカメラと水中ライトの数を減らした簡易型(カメラ2台+ライト4機)の、研究目的に合わせた3種類の水中ドローン用のフォトグラメトリ用アクセサリを制作し、実地試験を通じてその有効性を実証できた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した水中ドローンに搭載可能なフォトグラメトリ用アクセサリは、ダイバー(人間)による潜水が不可能な水深、又は作業が困難な環境・海域での、水中文化遺産等のデジタル3Dモデル作成を可能とした。 この成果により、これまで研究不可能な個所に位置していた水中文化遺産の研究が可能になり、より多くの水中文化遺産の情報をデジタルアーカイブ化し、次世代に残すことが可能となった。水中考古学における研究対象の幅を広げたと言える。 更に本アクセサリーを使用すれば、潜水による作業が必要とならないため、潜水資格を有しない陸上遺跡研究を行っている研究者達にも、水中文化遺産研究の門戸を広げることになる。
|