研究課題/領域番号 |
21K01721
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
笠原 民子 静岡県立大学, 経営情報学部, 講師 (40523189)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | グローバルタレントマネジメント / タレント識別プロセス / 国際人的資源管理 / 多国籍企業 / 本社の関与 / 水平的知識移転 / 社会交換理論 / タレントマネジメント / タレント識別 / 従業員行動 / 本社子会社間の認知ギャップ / 海外子会社のタレント候補者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、GTM研究の中でもタレント識別に焦点を当てた研究である。本研究は、日本MNCsの本社と海外子会社を考察対象とし、MNCsのタレント識別に影響を与える外的・内的要因(本社と海外子会社間に介在する物理的、文化的、制度的距離、本社の意思決定者とタレント候補者間の認知的ギャップ等)を体系的にとらえ、定量的手法によって明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、グローバルタレントマネジメント(GTM:Global Talent Management)が多国籍企業の海外子会社のタレントの行動に与える影響を明らかにすることにある。社会交換理論を用いて、GTMと多国籍企業の海外子会社間の水平的知識移転の関係およびその関係における本社の関与の媒介役割に焦点を当てた概念フレームワークを構築し、アジア地域・欧州地域に進出している日系企業を対象とした定量調査を実施した。パス解析の結果、GTMと水平的知識移転の関係は本社の注目と業績評価基準によって完全に媒介されていたが、社会化メカニズムは媒介していないことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GTMに関連する先行研究では、主に欧米の研究者によって欧米の文脈でタレント識別やそれに関連する諸問題が定性的に実証されている。日本やアジアの文脈を踏まえ、かつ定量的手法によって考察した研究はほとんどない。本研究は、日本MNCsのデータを用いてGTMが水平的知識移転に与える影響およびその関係性における本社の媒介役割を実証的に考察し、GTM研究に貢献している。また、本研究の成果は、日本多国籍企業のHRMマネジャーにも実践的な視点を提供し、貢献している。
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