研究課題/領域番号 |
21K02384
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 会津大学 |
研究代表者 |
中澤 謙 会津大学, コンピュータ理工学部, 教授 (30254105)
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研究分担者 |
渡部 琢也 会津大学短期大学部, 幼児教育・福祉学科, 講師 (30410913)
西原 康行 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (50339959)
久田 泰広 会津大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (70254084)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アイトラッカー / 保育者 / VR-Learning教材 / みえ / 共有 / VRアイトラッカー / 同時多発的状況 / VR技術 / リフレクション / 教材開発 / 保育実践 / 暗黙知 / アイトラッキング / 観察 / VR-Learning / 保育の質 / 保育者としての成長過程 / 文脈を読み取る力 |
研究開始時の研究の概要 |
保育の質向上の議論において、保育実践の場に応じてどのように観察して意思決定や判断を行い行動を起こすのかという保育者の力量形成は、中核となる重要な課題である(志賀,2001)。本研究では、視線計測装置を伴うバーチャルリアリティ(VR)技術を用い仮想現実空間に保育実践場面を再現し、1)保育者が意図的に見ている場所や場面を明示化・共有化することで相補的な関係にあるリフレクションの過程に含まれている保育の知識とのかかわりを明らかにし、2)保育者としての成長過程に合わせて学習可能なVR-Learningの教材を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究は,VR-ETを用いた保育者の成長に合わせたVR-Learning教材を開発することを目的とした.本研究の成果は以下の通りである. 1)VR視聴時の現場の臨場感や他者の立場に立つ感覚はモニタでの視聴では得にくいことから,リフレクションの際にはモニタとVR視聴時に生じる認識の違いを考慮する必要があることが示唆された.2)保育者はねらいを定めて見ているのに対し,学生は保育場面を満遍なく見ようとするために処理が追いつかず,保育の観点との照会が難しいことが示唆された.3)VR空間での映像と視点情報をPCで再生可能な360°動画ソフトを開発し,複数の保育者が同時に視点情報を共有可能な環境を構築した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
常時同時多発的な出来事が生じている保育実践の現場では,状況に応じて見る場面を選択する力や,子どもの内面の文脈を即時的に読み取る力の発達が必要で,話を通して園内で子どもの姿を共有していくことが必須である. 本研究で明らかになったVR視聴時の映像をモニタ上で共有する際の留意点や,学生と保育者の視線方略の特徴は.対話リフレクション実施時のガイドライン作成の指針となる.さらに,360°映像上で視線情報を複数間で共有可能なソフトウエアを新たに開発した.これにより,その場の臨場感を伴いながら意図的に場面を選択していく過程の共有が可能となり,より効果的で簡易な研修方法の発展に寄与するものと思われる.
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