研究課題/領域番号 |
21K02426
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
崎山 ゆかり 武庫川女子大学短期大学部, 幼児教育学科, 教授 (80435320)
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研究分担者 |
高瀬 治彦 三重大学, 工学研究科, 教授 (10283516)
川中 普晴 三重大学, 工学研究科, 准教授 (30437115)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 乳幼児運動分析 / 自動化 / 入力装置の改良 / 身体的共感 / リズムライン / 波形入力 / プログラム設定 / 発達支援の視点からの応用 / 保育現場 / 発達支援 / ケステンバーグムーブメントプロフィール |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は,保育現場での発達支援のための乳幼児向け運動分析技法の自動化に向けた継続研究である.これまでに開発してきた運動分析のための計測装置をより分析者の身体感覚に沿ったものへと改良するとともに,計測されたデータの分析・評価システムの構築を進める. 開発したシステムを用いて得られる分析結果と保育学や運動分析学の知見を融合させることで,①保育現場で活かせる発達支援の具体的な観察項目を明確にし,それらの項目を踏まえた②新しい発達支援プログラムの確立を目指す.③国内外の保育関係者と連携しながら開発したシステムの実地評価を進め,④支援プログラムを広く普及させることを目指す.
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研究実績の概要 |
乳幼児運動分析技法の自動化を進めるために、令和4年度は以下の取り組みを実施した。 分担研究者の高瀬は、「握り型入力装置」の改良を進め、前年度の課題であった測定前の機器調整(キャリブレーション)の方法を明確にし、従来型からセンサー数を増やしたことへの対応を図った。加えて、研究代表者が個別にこの入力装置を使用できるよう、装置を複数製作した。これにより、別途完成した機器を研究代表者が個別に使用し、持ち運べるようになった。 同、川中は、ペンタブレット式の波形入力のプログラムを完成し、実際に研究代表者がデータ収集のための入力を試みることができ、データ収集に向けた記録の確実性の検証を行った。ここで、開発段階では生じなかった、使用者の違いによる記録の相違が明らかとなった。具体的には、リズムラインを描く際、ペンの筆圧の変化によりデータが途切れる事象が確認されたため、改めてプログラムの改善を図った。これにより、筆圧の変化に対応可能なプログラムの改良が行えた。 代表者である﨑山は、こうした複数の入力装置によるリズムライン入力の違いを身体感覚に焦点を当てて検討を進め、入力装置仕様時の「身体的共感」の課題について、新たに検討を進めた。同時にこれまでの開発過程を振り返り今後の課題をまとめた。その成果として、国内の学術集会でのポスター発表、分担研究者の協力の元、2つの国際学会でのポスター発表とプレゼンテーション、論文執筆1本を行った。 リズムラインの形状による自動分類のプログラム構築には、まだ複数のデータ収集が必要なため、令和5年度6月に予定している海外でのデータ収集に向けて、海外で使用する機器の設定など準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
リズムラインの自動分類プログラム構築のためのデータ収集の海外の協力者が、令和4年6月来日予定だったが、日本によるコロナ対策の水際教科のため、国内の協力者との日程調整を進めていたが、日本の受け入れのための書類申請のための書類を準備する時間が予想以上にかかり、日程調整との折り合いがつかなくなったため、これらの予定をすべてキャンセルせざるを得なくなった。
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今後の研究の推進方策 |
前年度の反省をふまえ、研究代表者が海外に行き、運動分析の専門知識を持つ研究者や学びの途上にある大学院生に、直接データ収集の協力を依頼し、スケジュール調整をしている。すでにこれらのデータ収集のための倫理審査などの手続きを済ませ、海外渡航のスケジュール調整もできているため、令和5年度の早い時期にデータ収集の目途が立っている。
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