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近世身分制研究の成果を生かした歴史学習プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K02507
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関姫路大学

研究代表者

和田 幸司  姫路大学, 教育学部, 教授 (40572607)

研究分担者 山内 敏男  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (70783942)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード人権学習 / 社会科学習 / 近世身分 / 属性 / 歴史学習 / 部落差別 / 歌舞伎 / 役者村 / 小学校社会科教科書 / 社会集団 / 部落問題学習
研究開始時の研究の概要

本研究は、小学校における部落差別の解消に向けた歴史認識の育成を図る近世身分の学習プログラムを開発する。近世身分制研究の成果を生かした近世身分を構成する要件を学ぶ社会科授業構成、被差別身分を学ぶ社会科授業構成を提示する。また、社会科と道徳科を有機的に連携させた総合的な単元開発をめざす。
以上から、情報化の進展とともに拡散されている誤った歴史認識、「士農工商」的序列身分観を払拭し、近世身分のメカニズム理解と差別の不当性の看破に基づく歴史認識を培う授業の具体を示し、差別のない人間尊重の社会の実現を目指す児童生徒の育成に寄与することを目的とする。

研究成果の概要

小学校における近世身分のメカニズム理解と差別の不当性を看破する歴史認識の育成、および、反差別の判断力・心情・実践意欲と態度の育成を図る学習プログラムの開発を行った。
令和2年度版小学校社会科教科書、および、教師用指導書の分析を行い、①近世身分学習が「支配-被支配」の関係理解に限定されやすい点、②近世身分の成立と差別の強化の一元的理解の改善が必要である点、を明らかにした。この課題解決のため、「役者村」と呼ばれる芸能者集団の成立と発展、その歴史的意義についての授業開発を行った。本研究では、差別や偏見を克服し、社会との向き合い方を議論し、開かれた判断を手に入れる学習プログラムを構築できた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

学術的意義として、第1に、近世史研究で蓄積された近世身分の構成要件(社会集団・職分・役)を基盤とした学習プログラム開発を行った。歴史研究と歴史教育の往還を行うことができた。
第2に、小学校人権教育の課題を把握した学習プログラムの開発を行うことができた。特に、部落差別解消の態度や姿勢を培い、教室と社会をつなぐ学びのレリバンスが可能となった。
社会的意義としては、新型コロナウイルス感染症に関連し、病気や職業の「属性」による特定の人を排除する現代的な差別にも気づき、差別のメカニズム理解とその不当性の看破に基づく歴史認識を培う授業の具体を示すことができた。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] 「みなす」差別と向き合い,看破する児童・生徒の育成を目指す授業開発 -小学校歴史単元「江戸の社会の変化と人々」における「役者村」の成立と発展を事例に-2022

    • 著者名/発表者名
      和田幸司・山内敏男
    • 雑誌名

      姫路大学教育学部紀要

      巻: 15 ページ: 37-45

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 近世身分を取り上げた歴史学習の諸課題-令和2年度版小学校社会科教科書(6年)の検討を通して-2021

    • 著者名/発表者名
      和田幸司・山内敏男
    • 雑誌名

      姫路大学教育学部紀要

      巻: 14 ページ: 25-34

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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