研究課題/領域番号 |
21K02820
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
竹俣 一也 金沢工業大学, 教育支援機構, 教授 (50167491)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 環境計測 / 地球環境 |
研究開始時の研究の概要 |
環境計測の結果はグラフで表現されることが一般的であるが、本研究では気温という最も生活に密着した環境指標を用いて四季の変化を記録し、その変化を人間の五感である視覚および触覚を活用して情報判断することの必要性を示している。また山肌に見える雪形は晩春から初夏にかけての季節情報である。その模様は毎年同じでも現れてくる期日が異なり、そこから年の違いを知ることができる。このような気温や雪形などの情報から四季変化を知るESD支援システムを検討する。
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研究実績の概要 |
持続可能な社会を実現するには一人ひとりが科学的な観点から地球環境を考えていくことが必要である。本研究ではそれを支えるために地域が生涯にわたってESD(持続可能な開発のための教育)の場を提供し、地域における科学的リテラシーを向上させていく教育活動を提供することを支援する。
そのためには生徒に対して科学リテラシーに応じた持続可能な社会づくりの担い手を育む教育プログラムが必要となってくる。そこで、観測データに基づく教材を教育現場や地域社会への提供を通して地域全体のESD活動を促進する教育システムを検討する。児童生徒が野外活動を通して生態系の仕組みに直接触れ、そこから課題の解決につながる新たな価値観を創出していく仕組みを検討する。その理由はそこで得た体験をベースに地域環境から地球環境へと知識をつなげ、その知識を持続可能な社会を構築するための知恵として活用できるようにするためである。
当該年度は前年度同様に、1)気温・湿度の金沢市内同期観測の教育プログラムの検討として金沢市内中心部50か所および奥能登地区10か所に気温・湿度データロガーを設置し、夏季(7月から9月)の地方都市の熱環境状況を終日10分間隔(能登地区は20分間隔)で調査した。さらに、兼六園については年間を通して、気温および湿度を終日10分間隔で調査した。2)大気観測の教育プログラムについて検討し、スカイラジオメータを用いて大気エアロゾルの光学的厚さの日々の変化を観測した。3)白山の雪形観測の教育プログラムについて検討するため、夏期を除く期間において雪形の形成過程に関連する画像を撮影した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
環境計測が機器のトラブルがなく順調に終えることができているためである。当該年度は部品不足から材料の納品が遅れもなく、順調に気温変化を分りやすく説明するためのコンテンツである立体気温模型を製作している。本研究では兼六園の気温観測についてはその成果を石川県立美術館広坂別館において公開している。当該年度は2022年8月2日から4日において実施した。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定どおりに推進する。次年度は引き続き、金沢市内中心部50か所および奥能登地区10か所に気温・湿度データロガーを設置し、夏季(7月から9月)の地方都市の熱環境状況を調査する。また、百葉箱の使用で協力していただいている小学校の移転があり、観測点の変更を検討する。また、スカイラジオメータを用いて大気エアロゾルの光学的厚さの日々の変化を観測する。さらに、白山の雪形観測の教育プログラムについて検討するため、雪形の形成過程に関連する観測を実施する。
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