研究課題/領域番号 |
21K03016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
大対 香奈子 近畿大学, 総合社会学部, 准教授 (80509927)
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研究分担者 |
大久保 賢一 畿央大学, 教育学部, 教授 (40510269)
田中 善大 大阪樟蔭女子大学, 児童教育学部, 准教授 (60729143)
野田 航 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (70611440)
庭山 和貴 大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 准教授 (80805987)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 学校規模ポジティブ行動支援 / 教師 / 専門性向上 / メンタルヘルス / 教員のメンタルヘルス / 教員の専門性 / 応用行動分析学 / クラスルームマネジメント / 研修プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
教師の精神的健康問題の要因の一つとして,児童生徒の問題行動への対応の難しさがある。問題行動に対しては,注意叱責などの対応に陥る傾向が高いが,そのような対応は教育的効果が低いだけでなく,教師にとってもストレスを感じる対応となる。児童生徒の問題行動に対しては,予防的観点から適応的な行動を増やすよう支援する学校規模ポジティブ行動支援(School-Wide Positive Behavior Support; 以下SWPBSとする)が注目されている。本研究ではSWPBSの実践により,教員が児童生徒の問題行動に効果的に対応できるようになるか,またメンタルヘルスが向上するかを検討する。
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研究成果の概要 |
本研究課題では,学校規模ポジティブ行動支援(School-Wide Positive Behavior Support; 以下SWPBSとする)の実践に取り組むことで,①教師のPBSに沿った実践の実行度が高まるか,②教師のメンタルヘルスの向上に繋がるかの2点について検討することが目的であった。 研究1として,教師のPBSに沿った実践の実行度を測定できるチェックリストを作成し,調査を実施した。研究2ではさらにクラスルームマネジメントに関する項目を含めてチェックリストを改訂し,改訂版のチェックリストと教師のバーンアウト,効力感,および学級の状態についての評価との関連を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昨今,日本においてSWPBSの導入が進められており,その効果についても複数の研究で確認されており,児童生徒の問題行動が改善することや,「学校が好きである」という児童生徒の自己評価である学校肯定感が向上することが明らかにされている(大久保他, 2020)。しかし,SWPBSの実践が教師にどのような効果をもたらすのかについては,ほとんど検討されていないため,本研究課題では特に教師へのSWPBSの効果について検討した。特に,教師のメンタルヘルスへの関連性について検討したことは,現在深刻な問題となっている教師の精神的疾患による休職や離職に対して,SWPBSの効果を示唆する重要なものと言える。
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