研究課題/領域番号 |
21K03374
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分12040:応用数学および統計数学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
三澤 哲也 名古屋市立大学, データサイエンス学部, 教授 (10190620)
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研究分担者 |
宮原 孝夫 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 名誉教授 (20106256)
宮内 肇 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 准教授 (20181977)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 確率系 / 効用無差別価格 / リスク鋭感的価値尺度 / 双鋭感的価値尺度 / プロジェクト価値評価 / 太陽光発電事業 / 供給信頼度 / 安全性リスク / リスク価値尺度 / 内部リスク回避度 / プロジェクト事業投資 / 太陽光発電 / システム信頼性 / FIP制度 / 出力抑制 / 再生可能エネルギー電源 / 不確実性 / 電力事業 |
研究開始時の研究の概要 |
不確実性を考慮した様々な事業・証券投資やシステムのリスク評価研究は、数理ファイナンス理論はもとより実務上も関心が持たれている。本研究では、研究代表者や分担者がこれまでに得た研究成果をより一般化することで、ベンチャー事業投資やシステム信頼性といった、不確実性を伴う多様なリスクを評価しうる、新たなリスク価値尺度を定式化し、その数理的性質の解明や電力事業など実務への有効性を検証する。
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研究成果の概要 |
不確実性を考慮した様々な投資のリスク価値評価研究は、数理ファイナンス分野はもとより投資実務上も関心が持たれている。研究代表者と分担者は、事業や証券投資で扱われる不確実性を伴うキャッシュフローやリターンを確率系として捉えたうえで、リスク回避的な事業者・投資家にとっての投資価値を測るリスク鋭感的価値尺度(Risk Sensitive Value Measure;RSVM)を定式化し、その数理や電力事業への応用を展開してきた。本研究ではその拡張して、リスク感度が一般的なリスク価値尺度の定式化とベンチャー事業評価への応用、電力事業や供給信頼性評価への応用を試み、それぞれについて有効性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ファイナンス分野において、理想的市場を想定したうえでの証券投資や資産の標準的な価値評価法あるいはリスクを考慮した事業投資評価法は盛んに研究され利用されている。一方、現実には理想的な設定が必ずしも通用しない状況下でのリスクを含む投資価値評価を扱う事も多く、何らかの対応が必要である。本研究を含む一連のRSVM研究はその視点からなされたものであり、上述の標準的方法と補完しあう成果が期待できる。実際、本研究で主たる応用対象とした電力事業においてその有用性が確認された。以上から、本研究の学術的、社会的意義は大きいと考えられる。
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