研究課題/領域番号 |
21K03539
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
小田 一郎 琉球大学, 理学部, 教授 (40265517)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ワイル不変性をもつ量子重力理論 / ワイル不変性な量子重力理論 / ワイル不変な重力理論 / BRST量子化 / 自発的対称性の破れ / 標準理論を超える理論 / ワイル不変な理論 |
研究開始時の研究の概要 |
Large Hadron Collider(LHC)での実験によって、2013年に質量が約125GeVのヒッグス粒子が発見されたが、超対称性粒子などの新粒子はいまだに発見されておらず、またその痕跡さえも観測されていない。これまでのLHCでの実験結果を総合すると、100GeV近辺で成り立つ標準理論がプランクエネルギーで成り立つ量子重力理論に直接結びついているような理論が有力になってきている。ワイル不変な量子場理論を構成することによって、「標準理論を超える理論」を構築することが本研究の目的である。
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研究成果の概要 |
ワイル不変性をもつ量子重力理論について研究した。まず、制限されたワイル不変性を持つ量子重力理論を構成し、対称性の自発的な破れの問題を考察した。 また、大域的なスケール不変性をもつ量子重力理論を構成し、そのBRST量子化を行い、この理論に存在する対称性が、ISOp(10|10)という非常に大きな対称性であることも明らかにした。 さらに、ワイル不変性をもつコンフォーマルな量子重力理論のBRST量子化も行い、その物理的な粒子についても明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代の素粒子物理学の重要な未解決な問題の一つに、量子力学と一般相対性理論を結び付けた量子重力理論の構成がある。我々は、特に一般座標変換不変性に加えて、局所的なスケール不変性を持つ量子重力理論を構成した。この理論を土台にして、重力理論の繰り込み可能性の問題の解明がなされる可能性がある。
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