研究課題/領域番号 |
21K03733
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17050:地球生命科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
丸岡 照幸 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (80400646)
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研究分担者 |
西尾 嘉朗 高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 准教授 (70373462)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 巨大隕石衝突 / 親銅元素 / 環境変動解析 / 酸性雨 / 高温凝縮物 / 大量絶滅 / 白亜紀-古第三紀境界 / 白亜紀―古第三紀境界 / 隕石衝突 / LA-ICP-MS / 局所微量元素 |
研究開始時の研究の概要 |
白亜紀末には10kmサイズの巨大隕石が地球に衝突し、それが「引きがね」となって生物大量絶滅が起きた。巨大隕石衝突はあくまで引きがねであり、それに伴って起こる環境変動が生物大量絶滅の原因であるが、それが何かは明確になっていない。白亜紀-古第三紀(K-Pg)境界層は巨大隕石衝突直後に堆積した地層であり、そこから堆積当時の環境情報を読み取り、隕石衝突後に何が起きたのかを明らかにすることが本研究の目的である。
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研究成果の概要 |
白亜紀末の大量絶滅は巨大隕石衝突が引きがねとなった。大量絶滅の直接的な要因は巨大隕石衝突に伴う環境変動であるが、それが何かは明確になっていない。白亜紀-古第三紀(K-Pg)境界層には隕石に由来する親鉄元素の濃縮が見出されているが、硫化物を形成しやすい親銅元素もK-Pg境界層に濃縮している。元素比による議論からK-Pg境界の親銅元素の濃縮は隕石由来ではなく、地表で起こる何らかの現象を反映していることが示されている。本研究では、K-Pg境界試料に対してレーザーアブレーション誘導結合プラズマ質量分析法による局所親銅元素分析を行い、K-Pg境界における環境変動を議論した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、白亜紀-古第三紀(K-Pg)境界試料に対してレーザーアブレーション誘導結合プラズマ質量分析法(LA-ICP-MS)による局所親銅元素分析を行った。親銅元素を含む硫化物は一様の組成ではなく、明らかに親銅元素濃度の異なる粒子が含まれていることを示した。このような濃度の異なる粒子は全岩分析を行っているだけでは見いだせなかったものである。また、このような組成の違う粒子は異なる環境で生成されたものであるが、このことは生成されたタイミングの異なる粒子が含まれていることを意味している。これらの生成時の時系列が分かれば、隕石衝突後の環境変遷を詳細に捉えらることが可能になる。
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