研究課題/領域番号 |
21K04267
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22040:水工学関連
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
吉川 泰弘 北見工業大学, 工学部, 准教授 (50414149)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ジュエリーアイス / 寒冷地河川 / 河氷 / 観光 / 河口 / 海岸 / 結氷河川 / 出現時期推定 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,冬期に北海道十勝川河口の大津海岸に打ち上げられる氷の塊「ジュエリーアイス」が新しい観光資源として注目されている.申請者は,この出現現象について,2017年度から現地観測を実施し,形成・破壊・輸送・堆積の4つの現象に区分して定性的に説明することに成功した.本研究では,この4つの現象を詳細な現地観測に基づき定式化し,これらの式を統合して「ジュエリーアイス」の出現時期推定手法を開発する.
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,現地観測結果に基づきジュエリーアイスの出現現象を定式化し,これらの式を統合してジュエリーアイスの出現時期推定手法を開発することである. 得られた研究成果は,定点カメラを含む現地観測から,ジュエリーアイス出現現象を形成・破壊・輸送・堆積・融解の5つに区分した.これらの現象を定式化して,ジュエリーアイス出現時期推定手法を開発した.定点カメラで撮影した画像からジュエリーアイスの堆積面積を算出し.この値と計算値を比較して,計算結果の妥当性を確認した.ホームページ上で,本手法を用いた出現予測を公表した.さらに現地観測を実施し,その結果から本手法の課題を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により,入力値に予測値を入力することでジュエリーアイスの出現時期の予測が可能となる.将来の予測を行うことで,観光客の旅程計画や観光地の受け入れ体制の判断材料となる.全国や世界から観光客が北海道に足を運ぶきっかけとなり,地域振興や地域産業の発展に貢献できる.また,ジュエリーアイスを通して,河川が持つ新たな観光資源としての価値を見出し,河川の魅力を伝えることが可能となる.本手法は,他の河川にも適応可能であり,河川工学のみならず,海岸工学,観光学などの学術分野への展開が期待できる.
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