研究課題/領域番号 |
21K04548
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松中 亮治 京都大学, 工学研究科, 准教授 (70303849)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 健康増進 / 高齢者 / 都市・交通施策 / 都市・交通政策 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,高齢者の日常生活における外出行動特性ならびに歩行状況を詳細に把握し,都市社会環境との関連性を定量的に示すとともに,高齢者の外出行動特性及び歩行状況の経年的変化を検証し,その要因を明らかにする.そして,高齢者個々人の外出,歩行状況と医療費との関係を定量的に明らかにする.さらに,歩行活動の継続的確保に必要な都市・交通政策を検討し,高齢者の健康増進に資する都市社会システムを創出するための具体的かつ実践的な都市・交通施策について,その効果を評価する.
|
研究成果の概要 |
高齢者の外出行動データならびに交通系ICカードデータを用いて基礎的な分析を行った結果,富山市で実施されている高齢者を対象とした公共交通運賃割引制度の利用の有無により,外出時の歩行量に統計的に有意な差があること,歩行量の多寡により,その後の医療費に統計的に有意な差があること,公共交通運賃割引制度に継続して登録していない高齢者は,数年後の医療費が統計的に有意に高くなることなどを明らかにした.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者を対象とした公共交通運賃割引制度の利用の有無により,外出時の歩行量に統計的に有意な差があること,歩行量の多寡により,その後の医療費に統計的に有意な差があること,公共交通運賃割引制度に継続して登録していない高齢者は,継続して登録している高齢者と比較して,数年後の医療費が統計的に有意に高くなることなどを明らかにしたことは,健康増進に資する都市社会システムの創出に資するものであり.現在の社会において非常に大きな意義があるといえる.
|