研究課題/領域番号 |
21K04551
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
福本 聡 東京都立大学, システムデザイン研究科, 教授 (50247590)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | CAN / 高調波ノイズ / 評価モデル / ハイブリッド通信プロトコル / バス・エンフォーサ / 車載ネットワーク CAN / 信頼性指標 / 高信頼化技術 |
研究開始時の研究の概要 |
EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッドカー)における車載ネットワークでは,電磁環境適合性の新たなバランスを模索しながら,コスト当たりの信頼性指標を向上させる新技術の開発が課題となっている.これまでに,標準車載ネットワーク CAN(controller area network) を想定して,高調波ノイズに起因する過渡故障に対処した「ハイブリッド通信プロトコル」および「バスエンフォーサ」などの能動的な高信頼化技術が提案されている.本研究では,それらの技術の有効性を評価するための数理的評価モデルを構築する.
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研究成果の概要 |
本研究では,標準車載ネットワーク CAN(controller area network) を想定した,高調波ノイズに対する高信頼化技術「ハイブリッド通信プロトコル」および「バスエンフォーサ」の有効性を評価するためのモデルを構築した.実験とシミュレーションモデルおよび数理モデルを併用して評価手法を検討した.その結果,ハイブリッド通信プロトコルでは,ネットワークがバスオフに至るまでの時間と可用性を対象とする信頼性評価モデルによってその有効性を示した.またバスエンフォーサでは,想定する誤りに対して,100台程度の複数ノードまでエンフォーサによるバス制御が可能であることなどを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で検討した,(a) の高調波ノイズによるビット誤りを記述する基礎的確率モデル,(b) CANハイブリッド通信プロトコルの評価モデル,(c) CANバスエンフォーサの評価モデルは,車載ネットワークとしての CAN および,高調波ノイズ環境での動作が想定されるロボットや産業機械などにおけるネットワーク設計にも応用可能である.また,高調波ノイズを考慮した新しいシミュレータの開発のための要素技術としても貢献できる.
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