研究課題/領域番号 |
21K04925
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分30020:光工学および光量子科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
内山 和治 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (70538165)
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研究分担者 |
成瀬 誠 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (20323529)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ナノフォトニクス / ナノ光電子機能 / フォトクロミズム / 走査型近接場光学顕微鏡法 / ナノ光学 / 動的記憶構造 / 走査型近接場光学顕微鏡 / 近接場光学 / 記憶構造 / ナノフォトクロミズム |
研究開始時の研究の概要 |
光で色が変わるフォトクロミズムによる記憶とナノスケールにおける光伝達を合わせたナノフォトクロミズムにもとづき、ミクロに形成されるナノサイズの光伝達構造を、マクロにおいて有用な機能へ展開することを目標とする。そのため、フォトクロミック微結晶の2次元配列構造を導入し、独自の多点ナノ光計測を駆使して、フォトクロミズムのミクロ・マクロ光相関を解明し、機能応用を見据えた重要な基盤的知見を獲得する。
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研究成果の概要 |
機能発現の省エネルギー化と高速度化を目指し、非配線化の鍵となる物質中の共鳴的な励起輸送に注目した。ミクロにおける光異性化の連鎖とそのマクロへの階層的接続による自発的機能発現のため、光で色が変わるフォトクロミック結晶を基礎とする動的光伝達構造の作製と微視的計測手法を確立し、ナノ光異性化とナノ光電子輸送を統合する理論を構築した。また、光異性化とナノ電子特性の相関を発見し、非破壊の光異性化計測方法として応用した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電子デバイスの限界を光との融合により克服する社会的要請の中で、ナノ光記憶機構であるフォトクロミック微結晶を単位とする履歴を有する構造を自発的過程で形成し、励起から計測まで含めた機能として実現した点は重要な社会的意義を持つ。また、研究の中で、光異性化状態と局所電子特性の相関を発見し、さらにナノ光異性化とナノ光電子輸送を統合する理論を構築したことは、光電融合に向けた学術的にも応用上も重要な物理系を与えた。
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