研究課題/領域番号 |
21K05291
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
|
研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
照屋 俊明 琉球大学, 教育学部, 教授 (90375428)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | Odookeanyne / Okeaniamide / デブロモアプリシアトキシン / 3T3-L1前駆脂肪細胞 / 海洋シアノバクテリア / 前駆脂肪細胞 / 成熟脂肪細胞 / トリグリセリド / リポペプチド / 3T3-L1細胞 / PPARγ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、沖縄産海洋シアノバクテリアから新しいタイプの生活習慣病予防、治療に効果のある化合物の単離・構造決定と作用機序の解明を目指す。前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化を促進する化合物を沖縄産海洋シアノバクテリアから単離・構造決定し、その作用機序を検討する。また、同じく沖縄産海洋シアノバクテリアから、大型脂肪細胞に蓄積したトリグリセライドの分解を促進する化合物を単離し、その化学構造の決定と作用機序を検討する。
|
研究成果の概要 |
糸満市大度海岸で採集した海洋ラン藻Okeania sp.からodookeanyne A, Bとokeaniamide A, Bを単離し、それらの化学構造式を明らかにした。次に得られた化合物について、3T3-L1前駆脂肪細胞を用いて評価した結果、odookeanyne A, Bとokeaniamide A, Bは脂肪細胞分化を促進することが明らかとなった。また、成熟脂肪細胞に蓄積したトリグリセリドの分解を促進する化合物として、デブロモアプリシアトキシンを得た。デブロモアプリシアトキシンは、成熟脂肪細胞の脂肪分解を促進するとともに、脂肪細胞の分化を抑制する可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
沖縄産海洋シアノバクテリアから3T3-L1前駆脂肪細胞の分化促進作用を有する化合物を探索した例や、成熟脂肪細胞に蓄積したトリグリセリドの分解を促進する化合物を探索した例はほとんどない。3T3-L1前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化を促進する化合物、成熟脂肪細胞に蓄積したトリグリセリドの分解を促進する化合物を沖縄産海洋シアノバクテリアから発見する事は、新たな生活習慣病予防、治療薬のリード化合物の発見につながる可能性があると考えられる。
|