研究課題/領域番号 |
21K05292
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
吉村 文彦 静岡県立大学, 薬学部, 准教授 (70374189)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 四級不斉炭素 / アンドラスチン / ハリコニン / ニトリル / ジアミン / 全合成 / 水素移動反応 / 共役付加 / ポリアミン / 金属ヒドリド水素原子移動 / シアノ基 / 環化反応 |
研究開始時の研究の概要 |
天然物に代表される薬物候補化合物に四級不斉炭素を付加すると、配座規制により好ましい生物学的影響(例えば活性や代謝安定性の向上)がしばしば見られるため、四級不斉炭素含有化合物が注目を集めている。本研究は、シアノ基の特性を活用した反応設計を行い、四級不斉炭素が密集した天然物の化学合成を革新する方法論の開発を目的とする。合成標的としてアンドラスチン類とハリコニン類を設定し、環を形成しつつ四級不斉炭素を含む連続不斉炭素を一度に構築できる反応を開発して、これら天然物の全合成をめざす。併せて、各種部分構造体や類縁体も合成し、それらの構造活性相関を行い、天然物の活性重要部位も特定する。
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研究成果の概要 |
作用機序の分子レベルでの詳細な解明を最終目的として、四級不斉炭素を複数もつ生物活性天然物アンドラスチンCとハリコニン類の全合成研究を行った。シアノアニオンの分子内共役付加反応を用いる四級不斉炭素の構築法を開発できた。本反応とニトロベンゼンスルホニル基を活性化基として用いる2級アミン合成法を鍵反応に用いてハリコニンBの全合成を達成した。また、アンドラスチンCのすべて四級不斉炭素の構築法と各部分構造の合成法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では難易度が高い四級不斉天然物が密集した天然物の合成に取り組んだ。新たな四級不斉炭素構築法を開発し、天然物の全合成へ展開した。独自の合成戦略でハリコニンBの立体選択的な全合成を達成した。また、アンドラスチンCの部分構造の合成に成功した。新反応の実用性を天然物全合成で実証できたため、学術的意義は大きい。これらの成果は、創薬科学において近年注目を集めている三次元的に広がった構造をもつ分子の合成に有用な手段を提供するものであり、社会的要請にも応えるものである。
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