研究課題/領域番号 |
21K05296
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
|
研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
新倉 貴子 上智大学, 理工学部, 教授 (10301491)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | ペプチド / 生理活性分子 / 細胞老化 / 老化 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒューマニンは認知機能低下などのアルツハイマー病の病態を改善させる作用を持つ生理活性分子である。脳以外にも筋肉などの多様な臓器に対する生理作用を持つが、ヒューマニンの血液中の量は加齢とともに減少する。本研究は、ヒューマニンが「抗老化分子」のひとつであるとの仮説のもと、その役割を明らかにすることを目的とする。老化や身体機能の変化に対してヒューマニンの生体内での量や機能の変化がどのように関連するかを検討する。
|
研究成果の概要 |
アルツハイマー病の病態改善作用を持つペプチド因子ヒューマニンの老化に対する作用に着目して解析を進めた。神経細胞に薬剤で細胞老化を誘導したモデルでは、ヒューマニンは細胞老化を抑制したものの、細胞機能である開口分泌能力には影響せず、その効果は限定的であった。老化モデルマウスでは、老化による運動能力や認知機能などの低下を行動試験で評価し、ヒューマニンの効果を確認することができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血液中に含まれる抗老化因子の同定やその作用の解析は、老化の仕組みの理解を深めるとともに、健康寿命の延伸の方策を探る一助となる。ヒューマニンは、ミトコンドリアに由来しホルモン様の作用を持つ新規ペプチド群のひとつで、その機能解析は生理活性分子の新たな作用の理解にも貢献する。本研究では、ヒューマニンが神経細胞の細胞レベルでの老化を抑制することで抗老化因子のひとつとして働く可能性が示唆された。
|