研究課題/領域番号 |
21K05310
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
石田 敦彦 広島大学, 統合生命科学研究科(総), 教授 (90212886)
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研究分担者 |
根平 達夫 広島大学, 統合生命科学研究科(総), 准教授 (60321692)
平野 哲男 広島大学, 統合生命科学研究科(総), 助教 (50228805)
秋月 一駿 広島大学, 統合生命科学研究科(総), 助教 (50881299)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | プロテインホスファターゼ / 阻害剤 / 細胞毒性 / がん転移 / 有機合成 / ホスファターゼ / 乳がん / 転移・浸潤 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らが発見した新奇酵素CaMキナーゼホスファターゼ(CaMKP、別名PPM1F/POPX2)は最近の研究により、がん細胞の遊走・浸潤を制御する鍵酵素であることが明らかになってきた。申請者らが既に見いだしている本酵素の阻害剤は細胞毒性も低いので、副作用の少ないがん転移阻害剤になることが期待できる。CaMKP特異的基質の開発に利用した“アフィニティータグ法”を応用し、この阻害剤の構造を元に、より特異性の高いCaMKP阻害剤を創製できれば、がんの転移・浸潤を効果的に抑制して、がんと共存することを可能にするような新しいタイプの“制がん剤”の有用性を世の中に提示することができるかもしれない。
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研究成果の概要 |
申請者らが発見した新奇酵素CaMキナーゼホスファターゼ(CaMKP、別名PPM1F/POPX2)は最近の研究により、がん細胞の遊走・浸潤を制御する鍵酵素であることが明らかになってきた。申請者らが既に見いだしている本酵素の阻害剤は細胞毒性も低いので、副作用の少ないがん転移阻害剤になることが期待できる。そこで本研究計画では、CaMKP特異的基質の開発に利用した“アフィニティータグ法”を応用し、より高い阻害特異性を持つCaMKP阻害剤を開発し、培養乳がん細胞を用いたアッセイ系で、乳がん細胞の遊走・浸潤に及ぼす効果を検証することを目的とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CaMKPを標的としたがん転移抑制剤の開発は全くはじめての試みである。従来の抗がん剤のようにがん細胞に対する選択毒性を持つものではなく、浸潤・ 遊走のみを抑制し且つ細胞毒性が低いものを創製しようとするのが本研究の特徴である。我が国で発見された新奇酵素CaMKPが新たな分子標的として注目されつつある現在、独自の生化学的視点に基礎をおいた有効な特異的阻害剤の開発は喫緊の課題であり、その特異的阻害剤の医学的応用に道を拓く意義は大きい。
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