研究課題/領域番号 |
21K05416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
伊藤 晋作 東京農業大学, 生命科学部, 准教授 (70608950)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ダイズシストセンチュウ / 植物寄生線虫 / 宿主認識 / GCY / GPCR / TAX2 / GPA / 受容体型グアニル酸シクラーゼ / Gタンパク質共役型受容体 / 環状ヌクレオチド依存性チャネル / Gタンパク質 / RNAi / 誘引物質 / 孵化促進物質 |
研究開始時の研究の概要 |
ダイズシストセンチュウはマメ科作物生産に大きな影響を与える害虫である。その生活環は宿主植物が分泌する孵化物質や誘引物質といった化学物質に依存していることが知られているが、それらの認識機構は分かっていない。本研究ではこれまでに見出したダイズシストセンチュウ行動制御物質を用いて、構造活性相関研究による高活性化や宿主認識に関わる遺伝子の同定、機能解析を行うことでダイズシストセンチュウ防除のための基盤技術の構築を目指す。
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研究成果の概要 |
ダイズシストセンチュウはマメ科植物の根に寄生する植物寄生線虫の一種である。ダイズシストセンチュウはどのようにして宿主を認識しているのかを明らかとするため、C. elegansで化学走性関連遺伝子として知られている遺伝子群に関してRNAiによる機能解析を行った。TAX1, GPA, GCY, GPCRについて検討したところ、これらのシストセンチュウホモログの一部が宿主認識に関与していることを見出した。特にGCYはダイズシストセンチュウだけでなく、ジャガイモシストセンチュウやサツマイモネコブセンチュウにも存在し、宿主認識に機能していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではダイズシストセンチュウの宿主認識機構の解析を行った。これまでに宿主認識にはインゲンが生産するグリシノエクレピンが関与し、ダイズシストセンチュウの孵化を促進することが知られているが、センチュウ側がどのように宿主植物を認識しているかの研究は行われてこなかった。本研究では宿主認識の中でも根への誘引機構に着目し、それに関わる遺伝子の同定を行った。見出した遺伝子はダイズシストセンチュウのみならずジャガイモシストセンチュウやサツマイモネコブセンチュウにも保存されており、様々な植物寄生線虫の宿主認識撹乱剤創製の標的遺伝子となりうる。
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