研究課題/領域番号 |
21K05515
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39010:遺伝育種科学関連
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
松村 英生 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 教授 (40390885)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 性決定 / 雌雄同株異花 / ニガウリ / Momordica / 雌性花率 / 雌雄異株 / 全ゲノムリシークエンス / QTL / 雌雄比率 |
研究開始時の研究の概要 |
雌雄同株異花のニガウリ(Momordica charantia)における雌性花率に関わる遺伝子の同定と、それらの遺伝子がニガウリ属内で複数回生じたと推測される雌雄異株との転換に関わる可能性の解明を目指す。ニガウリ近交系間の交雑後代を用いたマッピングやゲノム解析により雌性花率決定に関わるQTLの同定および原因遺伝子の特定を行う。雌性花率QTLの組合せにより雌型、雄型の表現型を示す個体の作出を試みる。また雌雄異株のM.cochinchinensisにおける雌雄の遺伝様式やニガウリで見出した雌性花率関連遺伝子と相同な遺伝子の構造、発現を明らかにし、その性決定機構解明の基盤情報を得る。
|
研究成果の概要 |
本研究では、雌雄同株異花(同一個体に雌性花と雄性花)と雌雄異株(雌雄が別個体)の種を有するニガウリ属における性決定様式に関わる遺伝子同定を目的として、ニガウリの交雑後代のゲノム解析(QTL-seq)により雌性花率、雄性型形質を決める遺伝子座の同定を行った。加えて雌雄異株のナンバンカラスウリ(M.cochinchinensis)の全ゲノム配列解析を行い、ニガウリにおける性決定関連遺伝子が位置するゲノム領域とゲノム構造が保存されている可能性を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物にとって生殖様式は種の維持および環境への適応において重要であると共に、農作物では果実や種子の生産、交配による品種育成において重要な形質である。ニガウリを含むウリ科作物の多くは雌雄同株異花の種であるが、ニガウリ属には雌雄異株の種があり、進化の過程で雌雄異株から雌雄同株異花へ複数回の転換が生じたと言われている。このようなニガウリ属にユニークな性決定様式転換の機構の解明は性決定の進化の解明に寄与する。
|