研究課題/領域番号 |
21K05553
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
伊達 康博 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 高度分析研究センター, 主任研究員 (60585785)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | バイオスティミュラント / メタボロミクス / 統合オミクス解析 |
研究開始時の研究の概要 |
バイオスティミュラントとは、肥料とは異なる生理作用により、非生物的ストレスへの耐性を強化し、作物の収量や品質を改善することができる物質や微生物等のことであり、生産性の向上や農作業の効率化等に資する有用な資材として注目を集めている。本研究では、バイオスティミュラント資材の評価方法を開発するとともに、作用機序の解明や、散布すべき資材の使用条件を決める目安となるバイオマーカーの特定等を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、ビッグデータ時代に即して多サンプルをハイスループットに解析できるよう前処理・計測条件・分析プロトコル等の最適化および解析プログラムの整備を行い、作業の効率化を図った。また、コマツナを用いた評価試験では、部分的最小二乗法に基づく判別分析等の解析手法を用いることで、海藻系バイオスティミュラント資材を使用した試験区と対照区における代謝プロファイルの違いを識別することが可能であった。さらに統合解析の結果から、コマツナの収量等と相関する物質群を網羅的にスクリーニングすることができ、本手法を用いることで海藻系バイオスティミュラント資材を評価することが可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発したBS資材の評価技術を利用して様々な作物やBS資材を評価していくことで、作物の収量や品質向上、ストレス耐性等に資する可能性のあるバイオマーカーに関する情報の蓄積が見込まれる。そうして得られた情報の蓄積が、将来的にはバイオマーカーに基づいた現場レベルで実効性のある評価系の確立に繋がり、基礎的な作用機序の解明や適切な使用条件等の明確化に貢献することが期待できる。このことは、実際の農業現場において、農家のニーズ等に適したBS資材を選定するためのガイドラインを提供することに繋がり、農業従事者におけるBS資材の利用促進ならびに産業界における市場規模の拡大に貢献することが期待できる。
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