研究課題/領域番号 |
21K05609
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
堀田 光生 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境研究部門, グループ長補佐 (10355729)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 土壌還元消毒 / 嫌気性細菌 / 低濃度エタノール |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、1. 還元消毒に関与すると推測される土壌微生物種を特定し、これらの殺菌物質生成過程における役割を明らかにし、2. 性質の異なる農耕地土壌を用いて、異なる温度域や水分条件等で還元消毒試験を行い、消毒効果に影響すると考えられる微生物以外の要因を明らかにする。最終的に、安定した還元消毒効果を得るための指標となる要因やその基準を提示する。
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研究成果の概要 |
土壌還元消毒過程に関わる土壌微生物種やその役割を明らかにするため、土壌病原菌接種土壌に1%エタノール溶液を加えて密封することで土壌還元消毒試験を行った。処理中の土壌では酸化還元電位が急速に低下し、病原菌が死滅するとともに、二価鉄が土壌に蓄積した。土壌微生物相の変化を経時的に調査した結果、嫌気性細菌(Clostridium属菌、Desulfosporosinus属菌等)の存在比が高くなり、これら細菌種の増殖が、殺菌物質の生成・蓄積および還元消毒効果と密接に関連していることが推測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、人体や環境に対する影響への懸念から、化学合成農薬(土壌くん蒸剤)を代替する技術の開発が要望されている。土壌還元消毒法は環境や人体に負荷をかけない代替技術の一つとして有望視されているが、その土壌消毒メカニズムについては不明な点が多い。その消毒効果に関連する土壌微生物の種類やそれらの役割を明らかにすることで、常に安定した効果を得るための条件や処理方法を確立することができ、同技術の一層の普及・利用につなげられる。
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