研究課題/領域番号 |
21K05763
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
三宅 陽一 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(廿日市), 主任研究員 (30624902)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 赤潮長期変化 / カレニア・ミキモトイ / シャットネラ / 有害プランクトン / 養殖 / 赤潮 |
研究開始時の研究の概要 |
養殖は、安定的な食料供給源として世界的に重要性が増している。国内の海面養殖では、代表的有害プランクトンであるシャットネラ属やカレニア・ミキモトイによる甚大な被害が発生しており、それらの赤潮は発生海域をダイナミックに変化させている。そのため、代表的有害プランクトンとそれらの赤潮被害が集中する西日本に焦点を当て、過去約50年間に及ぶ赤潮・環境データの解析から、赤潮発生海域の時間的・空間的変化の把握とその要因の特定を目指して研究を実施する。本研究成果から赤潮の頻発化や発生範囲拡大の理解が進むとともに、頑健な養殖システム創造への貢献が期待できる。
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研究成果の概要 |
本応募課題では、海面魚類養殖が盛んな西日本と代表的有害プランクトン(シャットネラ属およびカレニア・ミキモトイ)に焦点を当て、水産庁が毎年発行している「瀬戸内海の赤潮」及び「九州海域の赤潮」から過去30年間に及ぶデータを抽出し、それらの整理と解析から、赤潮発生海域の時空間変動の実態を把握した。対象有害プランクトンの赤潮の悪化やフェノロジーの変化を含む長期的トレンド変化が認められ、変動要因として地球規模の気象変動現象が疑われた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新たな手法(データフィルタリング)により赤潮の年報データに一貫性を与えて解析した点や、これまでになかった空間スケール(西日本)の解析から30年間の有害赤潮のトレンドを明らかにした点は、今後の赤潮研究に影響を与えるものと予想される。本研究から明らかになった主要有害プランクトンの赤潮の悪化傾向や発生時期の変化は、今後の赤潮対策に深く関係するため、養殖業をはじめとする水産業にとって重要な知見となる。
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