研究課題/領域番号 |
21K05997
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
堀田 範子 (平島) 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 研究員 (00815649)
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研究分担者 |
三好 千香 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 研究員 (60613437)
船戸 弘正 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 客員教授 (90363118)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 睡眠測定 / マウス / 脳波・筋電図 / 若齢期 / 睡眠障害 / 睡眠 / 性成熟前マウス / 発育環境 / 運動 / 過眠 |
研究開始時の研究の概要 |
携帯電話などに起因する未成年の睡眠障害が社会問題になりつつある。睡眠障害は、成長後の慢性疾患の増加に関与することから、要因の解析と対策が急務である。本研究では、ヒトの未成年に相当する性成熟前のマウスを、睡眠障害誘発の要因と考えられる飼育環境下において、睡眠覚醒の変化の過程をモニターする。具体的には、光刺激や摂食可能時間の制限、さらには、薬理遺伝学を用いた脳内物質制御をそれぞれ数週間連続して行う。研究計画の後半では、これら性成熟前の睡眠覚醒への介入刺激が通常環境に戻した成熟期、老年期に及ぼす影響について経時的に詳細な検討を行い、若齢期における睡眠障害の重要な要素を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
睡眠覚醒の成熟過程に必要な環境要因を解明することを目的として、通常の飼育環境に対して、睡眠に良好な環境を想定した“運動環境下”、および、光刺激を要因とする睡眠覚醒リズム障害を想定した“明暗周期のない環境下”でマウスを飼育した。被験マウスの脳波・筋電図測定による睡眠の評価は、若年期(10週齢)、成熟期(30週齢)と高齢期(60週齢以上)に行った。 さらに、過眠症モデルであるSik3_Sleepyマウスにおいても運動環境下での飼育を試み、若年期と成熟期で睡眠を評価した。これらの結果、運動環境が後天的要因に起因する睡眠リズム障害、先天的な要因の過眠症に対しても症状を緩和する効果があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回、後天的要因である光刺激のリズム消失による睡眠リズム障害だけでなく、先天的過眠症モデルマウスにおいても、運動環境が睡眠障害の症状改善への寄与が示唆される結果が得られた。これらは、睡眠障害治療への応用が期待される。 加えて、性成熟前における過眠症の発症過程が明らかになった。この睡眠測定手法は、他の睡眠障害モデルマウスでも応用が可能であり、各睡眠障害の発症過程の研究に貢献することが期待される。
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