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霊長類の素養が付与されたマウス子宮内膜症モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K06004
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42040:実験動物学関連
研究機関麻布大学

研究代表者

中村 紳一朗  麻布大学, 獣医学部, 教授 (50307980)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード疾患モデル動物 / 子宮内膜症 / カニクイザル / 免疫不全マウス / 疾患モデル / ヒト化 / ヒト化マウス / 骨髄細胞移植
研究開始時の研究の概要

霊長類とげっ歯類の解剖学的、生理学的な差異から、最新の遺伝子組換え技術を用いても、的確な表現型を示すげっ歯類の子宮内膜症モデルの作製には至っていない。そこでヒト化マウスの技術を用い、雌性霊長類の素養が付与されたマウスの子宮内膜症モデル作製を試みる。異種動物細胞を許容する免疫不全マウスで、1)カニクイザル子宮内膜組織の腹腔内播種、2)カニクイザル骨髄細胞移植、3)プログラムポンプによる月経様周期の惹起、を同時に行うことで、マウス腹腔内にて霊長類の子宮内膜症の表現型を得るものと予測される。カニクイザル細胞を使用することで、ヒト組織利用で必要な倫理委員会等の手順が不要なのも、本計画の優位点である。

研究成果の概要

霊長類で見られる子宮内膜症の発症要件である①腹腔内での子宮内膜組織の生着、②それに対する免疫反応、③月経様ホルモン制御、を複合的に有する疾患モデルの作製を目指した。免疫不全マウス(SCID-hu)1個体内の腹腔内へカニクイザル子宮内膜組織、静脈へ骨髄細胞、卵摘後にプログラムポンプを皮下埋設しエストロゲンを断続的に投与し、目的のモデルを作製する。現状は、上述①と②をSCID-huへあわせて移植する実験、③では卵巣摘出ICR系マウスの皮下へポンプを埋設しエストロゲンを投与、ホルモン挙動を確認する実験が完了している。助成の期間は過ぎるが、①、②、③を併せ持つモデル動物が作製できる予定でいる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

子宮内膜症は一部の霊長類種でしか自然発症せず、解剖学的並びに生理学的特徴の相違から自然発症しないマウスを用いた疾患モデルでは子宮内膜症の表現型の一部しか再現できない。本計画のマウスは、カニクイザルの子宮内膜組織、免疫細胞、月経様性周期が付与された、これまでにない、霊長類に見られる子宮内膜症のすべての表現型を有している。子宮内膜症の探索的研究は、部分的な表現型を有する疾患モデル動物を用いることで、研究開発の拡がりが妨げられていた。このモデル動物の開発は、子宮内膜症の基礎的並びに探索的研究に大きく貢献する。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 自然発症のカニクイザル子宮内膜症に対するペプチド治療法の有効性2024

    • 著者名/発表者名
      金子 萌美、宮原 涼香、小沢 哲史、岩谷 千鶴、土屋 英明、野中 元裕、 中村 紳一朗
    • 学会等名
      第71回日本実験動物学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 霊長類学の百科事典2023

    • 著者名/発表者名
      中村紳一朗ら、日本霊長類学会 編
    • 総ページ数
      752
    • 出版者
      丸善出版
    • ISBN
      9784621308042
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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