研究課題/領域番号 |
21K06181
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
上岡 裕治 関西医科大学, 医学部, 講師 (50511424)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | shear flow / integrin / NETosis / Rap1 / mechanical stress / neutrophil / Netosis / outside-in / inside-out / 細胞接着 / 好中球細胞死 / インテグリン / 生体イメージング / 細胞死 |
研究開始時の研究の概要 |
能動的なDNA放出を伴った好中球細胞死「NETosis」は生体防御として機能する一方で、 自己免疫疾患などの病態形成にも関与する。本研究ではRap1シグナル 各分子のノックアウトマウス由来好中球を用いて、細胞接着依存性のNETosis誘導メカニズムを探る。好中球が遺伝子導入操作で容易に活性化してしまう問題点は、Rap1シグナル各分子のノックアウトマウス由来好中球を用いることで解決できる。また、申請者が立ち上げた生体イメージング系を用いてin vivoでのNETosis誘導メカニズムを調べる。
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研究成果の概要 |
本課題では、好中球特異的可視化マウスや好中球特異的ノックアウトマウスの作出を予定通り完了した。しかし、本学の二光子レーザー顕微鏡などの故障により予定していたin vivoおよびin vitroでの蛍光イメージング実験を達成できなかった。NETosisの定量的画像評価に関しては再現性やデータ取得方法そのもの、解析方法に課題はあるものの、画像AI解析技術の進歩により市販ソフトで大量の画像を学習させ、分類させることが可能となりつつある。課題申請当時に比べると画像分類プログラムを独自開発する利点はほぼなくなったが、生理的な血管内の血流を模倣した条件下での解析を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NETosisに関する研究報告は増加傾向であり、その分子メカニズムやいくつかの病態との関連についても新しい知見が増えてきている。一方で、生体または生体に近い環境下でNETosisを評価する手法は未だに不十分な状況である。本研究成果では血流環境下での細胞接着シグナルと細胞動態を評価することができた。血流流れ刺激を含めた新しい視点により、NETosis関連疾患の解明や創薬へ繋げられる可能性が出てきた。
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