研究課題/領域番号 |
21K06248
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44040:形態および構造関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
内田 穣 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 助教 (50833787)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | マウス胚 in vivo イメージング系 / 血管リモデリング / マウス胚 / in vivo イメージング系 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究計画では、マウス発生過程における血管内皮細胞の「動き」を解析モデルとして用い、二光子励起顕微鏡を用いたマウス胚の in vivo イメージング系の確立を行う。血管系は階層性をもった規則正しい枝分かれ構造を示し、胎生期に原始血管叢からリモデリングと呼ばれる過程により形成される。血管リモデリングの本質は血管内皮細胞の動きの過程であり、血管内皮細胞が、どのようなタイミングで、どこに向かって、どのように動くのかを解明することがその本質に繋がると言える。また、血管リモデリングはマウス (ほ乳類) 胚固有の現象であることから、マウス胚による in vivo イメージング系の確立が求められている。
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研究実績の概要 |
本研究計画は、発生過程における血管内皮細胞の動きを解明し、血管リモデリングの本質を定義することを目的とする。血管リモデリングはマウス (ほ乳類) 胚固有の現象であることから、マウス胚における血管形成のin vivoイメージング系を確立する。血管形成過程のin vivoイメージングには、より深部まで観察可能である二光子励起顕微鏡によるイメージング解析を適用する。二光子励起顕微鏡を用いたイメージング研究では、イメージングウィンドウと呼ばれる特殊な器具を装着し腹腔内の臓器を長期間にわたり観察する手法が確立されている。したがって、本研究計画では妊娠マウスにイメージングウィンドウを装着し、マウス胚における血管内皮細胞の動きを経時的に観察・解析することで血管リモデリングの本質を定義する。 2021年度、2022年度にイメージングウィンドウの作製・改良、および固定台の作製を行い、イメージングウィンドウをマウスに装着する方法、および母体マウスを固定台に固定する方法の最適化を検討した。2023年度はイメージングウィンドウ・固定台を用いて、安定的にイメージングを行うための条件検討を中心に実施した。最終年度までに実データを解析するまでに至らなかったが、マウス胚イメージングの基本骨格を確立したことは本研究計画における大きな成果であると考えている。また、当初は神経細胞を可視化できるレポーターマウスを購入する計画であったが、より汎用的なレポーターマウスの必要性を実感し新たなレポーターマウスを作製する方針へと転換した。2022年度、2023年度に新規レポーターマウスの作製に向けたベクターの構築と予備検討を進めたが、最終的に本研究計画期間中におけるマウスの作製は断念することになった。しかし、ベクター構築や予備検討において取得した実験結果は今後レポーターマウスを作製する上で重要なデータになると考えている。
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