研究課題/領域番号 |
21K06448
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 (2022-2023) 大阪大学 (2021) |
研究代表者 |
井上 雅仁 国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター, 主任研究員 (10423047)
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研究分担者 |
北澤 茂 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 教授 (00251231)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 運動学習 / サル / リーチング / ニューロン活動 / 小脳 / 小脳核 |
研究開始時の研究の概要 |
運動学習では、運動の誤差情報を用いて次の運動を変化させることが重要である。腕の到達運動では次の試行まで運動を修正させる方向を保持しているが、このような持続的な誤差情報への変換に小脳でのLTDが本当に関与しているかは明らかにされていない。本研究では、リーチング運動遂行時のサルのニューロン活動を、小脳核から記録し、運動の誤差情報の時空間的特性を解析することにより、小脳-大脳における持続的な誤差情報への変換・保持メカニズムを明らかにする。この研究により、運動学習の脳内メカニズムを解明でき、効果的なリハビリテーション方法や運動の訓練方法の開発に寄与できると考えられる。
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研究成果の概要 |
訓練したサルの急死により記録をとることが出来なくなっていたが、他のサルを訓練することにより2024年3月に記録が開始できるようになった。ただ期間が短く解析に十分なデータを得ることが出来なかったが、小脳核のニューロンが誤差情報をコードしていることを示唆する結果が得られつつある。 本研究は、分担研究者である大阪大学大学院生命機能研究科 北澤茂教授との連携のもとで実施された。また、本研究の動物実験は日本学術会議が定める「動物 実験の適正な実施に関する基本指針」に従って行われた。また本研究は、大阪大学大学院生命機能研究科動物実験倫理審査委員会の承認を受けて行われた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究により、運動の誤差情報処理への小脳のLTDの関与を明らかにすることができ、大脳皮質のLTPと小脳のLTDの運動学習へ役割の違いを明らかにすることが出来ると考えられる。この研究により、大脳皮質と小脳への効果的な刺激方法を開発する事により、効果的なリハビリテーション法や運動の訓練方法の確立に寄与できると考えられる。
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