研究課題/領域番号 |
21K06582
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
森 雄作 昭和大学, 医学部, 准教授 (90595919)
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研究分担者 |
広村 宗範 昭和大学, 医学部, 兼任講師 (00773186)
山岸 昌一 昭和大学, 医学部, 教授 (40281026)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 終末糖化産物 / 男性不妊 / 糖尿病 / DNAアプタマー / マウスモデル / アプタマー / 男性不妊症 |
研究開始時の研究の概要 |
不妊症の約半数は男性に起因しており、生活・食習慣の欧米化やそれに伴う糖尿病や肥満、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の蔓延が、男性不妊症のリスクになりうることが示唆されてきている。本研究は、糖尿病、肥満の各種モデルマウスに対してAGEsとその受容体RAGEを阻害するアプタマーを投与することで精子の数や運動能などの造精機能が改善するかどうか検討を行うものである。
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研究成果の概要 |
生活・食習慣の欧米化やそれに伴う糖尿病やメタボリックシンドロームなどの生活習慣病の蔓延が、男性不妊症のリスクになりうることが示唆されてきている。本研究は、糖尿病、生活・食習慣の歪み、加齢によって促進的に形成・蓄積される終末糖化産物AGEsに着目した。肥満糖尿病モデルマウスでは精巣にAGEsが蓄積し、精巣の炎症および精子の質的・量的な異常が生じた。このマウスに我々が独自に開発したAGEを中和するDNAアプタマーを投与することで一連の異常が是正されることがわかった。本研究により、AGEsは男性不妊症と生活習慣病をつなぐ共通の分子標的であり、男性不妊症に対する新しい治療目標となりうることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未曾有の少子高齢化社会を迎えつつある我が国において、増加し続けている不妊症への対策は喫緊に取り組まなければならない課題の一つといえる。不妊症の約半数は男性に起因しており、生活・食習慣の欧米化やそれに伴う生活習慣病の蔓延が、男性不妊症のリスクになりうることが示唆されてきているが、その分子基盤は不明であった。本研究により、AGEsは男性不妊症と生活習慣病をつなぐ共通の分子標的であることが明らかにされ、DNAアプタマーという新たな治療手段が提示されることになり、その学問的かつ臨床的意義と価値は極めて大きい。
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