研究課題/領域番号 |
21K06619
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
|
研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
李 巍 東邦大学, 薬学部, 教授 (90328633)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | HIV / ダフナン型ジテルペノイド / ジンチョウゲ科 / HIV潜伏感染再活性化剤 / Shock & Kill / ダフナン / チグリアン / ジテルペノイド / Shock & Kill |
研究開始時の研究の概要 |
潜伏期HIVを再活性化して除去する「Shock & Kill」戦略は、既存のHIV感染症治療の問題点を根本から解決してHIV根治を達成することが大いに期待されている。HIV潜伏感染再活性化剤(LRA)の創薬には、より強力な潜伏HIV再活性化作用を有するLRA候補化合物の創出がキーポイントである。ジンチョウゲ科植物より単離される大環状ダフナン型ジテルペノイドは、既存のLRA候補化合物が比肩できないほど優れた潜伏期HIV再活性化作用を示す。そこで、本研究は新規HIV根治薬の創製を目指し、優れた潜伏HIV活性化作用を有する大環状ダフナン型ジテルペノイドの構造活性相関の解明を研究目的として行う。
|
研究成果の概要 |
ジンチョウゲ科植物より単離される大環状ダフナン型ジテルペノイドは、優れた抗HIV活性を示し、「Shock & Kill」戦略に基づいた新規抗HIV薬創製の有力な候補化合物である。本研究では、日本産および中国産のジンチョウゲ科植物の収集、植物抽出物ライブラリーの構築、LC-MSを用いた成分解析、系統的な化学成分研究により、強力な抗HIV活性をもつ新規大環状ダフナンを多数単離・構造決定した。また、これら大環状ダフナンと抗HIV活性の構造活性相関を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HIV感染症はHIVが宿主細胞に数年間に渡り潜伏することから、現在のART療法では患者が終生抗ウイルス薬を服用しなければならないことが問題となっている。そのため、HIV根治薬の創製は社会から求められている。本研究は、ジンチョウゲ科植物由来の抗HIV活性ジテルペノイドの探索研究により、多様な化学構造を有する新規大環状ダフナンを単離・構造決定し、抗HIV活性を評価した。本研究の結果は、大環状ダフナンの化学構造多様性および構造活性相関に関する知見を拡大し、新しい天然由来創薬シーズの発見を通じてHIV感染症根治薬創製に貢献できたと考える。
|