研究課題/領域番号 |
21K06647
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
頭金 正博 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 教授 (00270629)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | システマティック・レビュー / 疾患修飾性抗リウマチ薬 / 臨床試験 / ネットワークメタ解析 / ネットワークメタアナリシス / メトトレキサート / 関節リウマチ / 新規抗リウマチ薬 / 有効性 / 安全性 / 回帰分析 / 疾患修飾抗リウマチ薬 / モデルベース・メタ解析法 |
研究開始時の研究の概要 |
新規抗リウマチ薬(DMARDs)が開発されているが、多くのDMARDsの中から個々のリウマチ患者に最適な薬剤を選択することが難しくなっている。そこで、ネットワークメタ解析法とモデルベース・メタ解析法を用いて、メトトレキセートを比較対照群とした新規DMARDsの臨床試験成績を体系的・組織的に結合することによって、複数の新規DMARDsの有効性と安全性を間接的に比較し、それぞれの新規DMARDsの臨床的特性を明らかにする。本研究の成果から、新規DMARDsの適正使用に役立つ情報の提供が期待できるとともに、既存の臨床試験成績を有効に活用し、新たな知見を見いだす方法論を確立することができる。
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研究成果の概要 |
関節リウマチ治療において、生物学的製剤(bDMARDs)及び分子標的型合成抗リウマチ薬(tsDMARDs)は、メトトレキサート(MTX)との併用投与が推奨されている。そこで本研究では、複数の試験結果を基に間接的な薬剤間比較を可能とするネットワークメタアナリシスにより、12種類のb/tsDMARDs・MTX併用療法の有効性と安全性を比較することを目的とした。有効性については、インフリキシマブ、エタネルセプト、セルトリズマブとMTXの各併用療法において高い値を示した。感染症及び重篤な有害事象を指標にした安全性は、エタネルセプト、サリルマブ、アバタセプトとMTXの各併用療法において高い値を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
総合評価の結果、エタネルセプト+MTXの併用治療が各評価項目に共通して高い指標を示し、相対的な順位付けにおいて上位となった。このことから、エタネルセプトのMTX併用療法は有効性と安全性の両方の観点から有用性の高い治療法である可能性が示唆された。本研究の成果は、リウマチ治療の臨床現場での薬剤選択の重要な参考資料になると考えられる。今後は実臨床での治療成績等の、いわゆるリアルワールドデータを用いた解析の結果と本研究の成果の両方を考慮することで、より臨床現場に役立つ情報が提供できるものと考えられる。
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