研究課題/領域番号 |
21K06665
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
寺田 智祐 京都大学, 医学研究科, 教授 (10324641)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 個別医療 / 遺伝子多型 / 薬物動態 / ファーマコゲノミクス |
研究開始時の研究の概要 |
遺伝子多型に基づく薬剤選択・投与量調節を行うファーマコゲノミクス (PGx) 検査は、Precision Medicineの実現に大きく貢献することが期待されている。本研究では、PGxデータベースを用いた有用性検証研究を実施するとともに、これまでに有用性が見いだされた経口抗凝固薬アピキサバンについて、前向き介入臨床研究を実施し、PGx検査臨床実装の基盤構築を目指す。 本研究により、PGx検査に基づいた個別化投与指針を構築することができれば、治療効果の向上や副作用軽減といった医学的なメリットに加え、投与量最適化による薬価負担の軽減や有害事象制御による医療費の軽減といった薬剤経済学的なメリットも期待される。
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研究成果の概要 |
薬物代謝酵素や薬物トランスポータの遺伝子変異を解析することで、薬物の効果や副作用の予測を可能とするファーマコゲノミクス(PGx)検査は、Precision Medicineの実現に有効なツールである。本研究では、PGx検査の臨床普及を目指し、電子カルテに実装されたPGx検査のデータベースを用いた後ろ向き臨床研究を実施した。 CYP2C19で代謝活性化を受ける抗血小板薬クロピドグレルとCYP2C19の関与が少ないとされるプラスグレルについて、治療効果や副作用発現、さらには薬剤経済学的効果への影響を含めた解析を行い、PGx検査による適切な薬剤選択の有用性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PGxに関する研究は数多く報告があるが、実臨床におけるPGx検査の有用性に関する検証は充分ではなく、そのため臨床普及も進まないというジレンマに陥っている。本研究計画では臨床業務の一環として実施されているPGx検査のデータベースに基づき、個々の患者に合わせた適切な薬剤選択・投与量決定につながる知見を得た。これにより、治療効率の向上や有害事象の回避などの医学的なメリットに加え、投与量の最適化による薬剤経済学的なメリットが期待できることから、社会的意義も大きいと考える。
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