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がん細胞の増殖・薬物耐性における血小板の役割解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K06706
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

柏木 仁  北海道大学, 薬学研究院, 講師 (60510609)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード血小板 / 活性化血小板上清 / 肝細胞 / アミノ酸トランスポーターSNAT4 / 輸送活性 / トランスポーター / 輸送活性変動 / 輸送活性増大 / 薬物耐性
研究開始時の研究の概要

血小板は、生理的な止血機構で中心的な役割を果たす一方、病理的な血栓形成の一翼を担う血球成分である。近年、血小板の生体内での多彩な作用が報告されており、血小板とがん細胞との相互作用に関しては従来多くの検討が行われてきた。本研究は、血小板から放出された物質によりがん細胞の栄養取り込みおよび薬物排出が増大しているかを検討し、血小板とがん細胞との新たな相互作用を明らかにする。また、血小板から放出されてがん細胞の物質輸送を制御している因子を同定し、それをターゲットとしてがん細胞の増殖や薬物耐性を抑制する新たな治療法を模索する。

研究成果の概要

ラット血小板を活性化させた際の上清でヒト肝がん由来HuH-7細胞を刺激した結果、アミノ酸トランスポーターSNAT4の輸送活性を減弱させることを見出した。活性化血小板上清によるSNAT4の輸送活性減弱は、SNAT4の基質に対する親和性が減少することによるものであることが示唆された。一方、血小板そのものによるHuH-7細胞への直接的な作用はほとんど認められなかった。
以上の結果より、血小板は生理活性物質を放出することで肝細胞におけるアミノ酸トランスポーターの輸送活性を間接的に変動させることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

血小板は、止血機構や病的な血栓形成以外にも生体内で多彩な作用を持つことが注目されている。本研究により、血小板がトランスポーターの輸送活性を変動させるという新規の作用が明らかとなった。
血小板ががん細胞によって活性化され、種々の増殖因子を放出することが報告されている。これらの増殖因子はがん細胞の増殖を促進する一方、血小板はがん細胞へのアミノ酸の取り込みを阻害することで、増殖を抑制しようとしている可能性が示唆された。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Platelets Affect the Activity of Amino Acid Transporter SNAT4 in HuH-7 Human Hepatoma Cells2024

    • 著者名/発表者名
      Kashiwagi Hitoshi, Sato Yuki, Nashimoto Shunsuke, Imai Shungo, Takekuma Yoh, Sugawara Mitsuru
    • 雑誌名

      Biological & Pharmaceutical Bulletin

      巻: 47 号: 3 ページ: 652-659

    • DOI

      10.1248/bpb.b23-00904

    • ISSN
      0918-6158, 1347-5215
    • 年月日
      2024-03-19
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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