研究課題/領域番号 |
21K06755
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
原口 竜摩 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (00423690)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | BALT / Wntシグナル / 組織系譜解析 / リンパ組織 / マウス / 気道疾患 / 気管支随伴リンパ組織 / 遺伝子改変マウス |
研究開始時の研究の概要 |
呼吸器において粘膜免疫の主体をなすのがBALTと呼ばれる気管支随伴リンパ組織であるが、BALTの機能面における研究と比べ、BALTの発生機序そのものを対象とした研究は大きく立ち遅れた状況にある。そのような中、申請者は、①BALTの顕在化に伴いWntシグナルの活性化が肺の樹状細胞で起こる、②樹状細胞でのWntシグナルの過剰亢進によって抗原刺激に依存することなくBALTが顕在化する、以上2点を先行研究により見出している。本研究では、BALT顕在化への関与が想定されるWntシグナル活性化樹状細胞の機能同定を通じて、BALTの発生機序及びその臨床上の意義を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
申請者は、①BALTが肺で顕在化する際の分子作用機序、②顕在化したBALTのヒト呼吸器疾患における臨床上の意義や役割を、Wntシグナルを軸とした解析によって明らかにしta 。Wntシグナルが活性化した樹状細胞がBALT肺のリンパ濾胞構築にどのように組み込まれていくのかを、Genetic Lineage Tracing 法 (GLT法)を用いて検討し、WNTシグナルの下流標的分子の組織局在を中心とした解析では、有益な解析結果が得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気道免疫の主体をなすBALTの発生機序を完全に解明することは、呼吸器系でBALTを自由自在に顕在化させることで粘膜面での免疫防御を最大限に強化し、外来異物の侵入・感染に備えるという予防としての先制医療戦略の確立につながる。新型肺炎の世界的な蔓延は記憶に新しいが、呼吸器感染症に対する有効な対抗手段の重要性や必要性が再認識される中、本研究課題の成果が医学的恩恵を社会にもたらす可能性は十分に考えられる。
|