研究課題/領域番号 |
21K06836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
匂坂 敏朗 神戸大学, 医学研究科, 教授 (80359843)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 細胞小器官 / 小胞体 / 膜変形タンパク質 / 小胞体流動 / Lunapark / ERファジー / 小胞体構造制御タンパク質 / 膜挿入 / 膜解離 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞小器官の一つである小胞体は、細胞内に網目状に張り巡らせたチューブ構造と核膜周辺のシート構造からなる。二つの構造は流動的であり、チューブ構造からシート構造、その逆のシート構造からチューブ構造に速やかに変化する。その異常が神経変性疾患の発症に関わるが、その因果関係は十分明らかではない。本研究では、小胞体流動の分子実態は、小胞体構造制御タンパク質の小胞体膜への挿入と解離によるホメオスタシスと捉え、膜挿入装置と膜解離因子の単離、同定を行う。同定したタンパク質と人工膜を用いた試験管内再構成系を用いて小胞体流動を再現すると共に、その異常である神経変性疾患の発症との機能関係を明らかにする。
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研究成果の概要 |
小胞体は細胞質中にある一連の膜で囲まれた区画で、シート構造とチューブ構造からなる。チューブ同士がthree-way junctionによって連結され、網目状のネットワークを形成する。小胞体はthree-way junctionの動態制御を介して流動的にチューブ構造からシート構造へ変化させている。Three-way junctionの動態制御にlunaparkのユビキチンリガーゼ活性が重要であるが、その制御機構は不明な点が多い。本研究では、lunaparkがユビキチン化する小胞体膜タンパク質p63を発見した。また、lunaparkのユビキチンリガーゼ活性制御に関わるタンパク質p60を発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究のlunaparkによるユビキチン化タンパク質p63の発見、さらにはlunaparkのユビキチンリガーゼ活性制御タンパク質p60の発見、これら2つのタンパク質がthree-way junctionの動態制御を介して小胞体流動に寄与していることを提示したものであり、学術的な意義が大きいと考えている。小胞体流動の破綻は遺伝性痙性対麻痺などの神経変性疾患を引き起こすことから、本研究の成果が神経変性疾患の発症機序の理解や治療薬の開発に繋がる可能性が考えられ、社会的にも意義が大きいと考えている。
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