研究課題/領域番号 |
21K06839
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
本庄 雅則 九州大学, 医学研究院, 教授 (90372747)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | コリンプラスマローゲン / エーテル型リン脂質 / 心臓 / 生合成 |
研究開始時の研究の概要 |
ヘッドグループにコリンを有するエーテル型リン脂質であるコリンプラスマローゲン(PlsCho)の心機能における機能的重要性は認知されている。しかしながら、PlsChoの具体的な生物学的役割は不明なままである。 本研究代表者は、PlsChoを有するヒト心筋由来培養細胞を用いてPlsChoの合成障害によるミトコンドリア機能異常を見出した。さらに、PlsChoはシグナル分子として細胞機能を活性化することも発見した(未発表)。これらの結果を基に、PlsChoによるミトコンドリア機能の維持機構やシグナル分子としての機能を明らかにする研究を展開し、PlsChoの生理機能の解明を本申請研究の目的とする。
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研究成果の概要 |
心臓に多く存在するエーテルリン脂質の1種であるコリンプラスマロ―ゲンの生合成経路や生理機能の解明を試みた。マウス心臓におけるコリンプラスマロ―ゲン量はヒトと比較して約1/5程度と少ないことを見出した。マウス心臓と比較してコリンプラスマローゲンが約2倍程度多いヒト心筋由来培養細胞を用い、エタノールアミンプラスマローゲンの代謝の抑制はコリンプラスマローゲンを増加させることを見出した。また、コリンプラスマローゲンの精製法を確立し、精製コリンプラスマローゲンの細胞への投与実験からコリンプラスマローゲンがミトコンドリアの膜電位の維持や増加に機能することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
哺乳動物の心臓には、エーテルリン脂質の1種であるコリンプラスマロ―ゲンが多く存在するが、その生合成経路や生理機能は不明である。本研究では、コリンプラスマローゲン合成の前駆体を見出すとともに、コリンプラスマローゲンが心筋細胞のミトコンドリア機能を改善することを世界に先駆けて明らかにした。
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