研究課題/領域番号 |
21K06865
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
秋山 泰利 東北大学, 薬学研究科, 助教 (70635557)
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研究分担者 |
豊原 敬文 東北大学, 大学病院, 准教授 (60594182)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ミトコンドリア病 / tRNA / MELAS / iPS細胞 / 修飾核酸 / LC-MS/MS / tRNAs |
研究開始時の研究の概要 |
ミトコンドリア病はいまだ根本的な治療法が存在しない難病である。ミトコンドリア病の病態の機序としてミトコンドリアのtRNAの修飾核酸の形成異常が示唆されているが、疾患毎の修飾核酸の変動や病態との関連はほとんど明らかになっていない。 本研究はミトコンドリアtRNA内に存在する15種類以上の修飾核酸を網羅的に定量する測定系を確立し、ミトコンドリア病の病型や異常ミトコンドリアの比率による修飾核酸変動のプロファイリングを行うことで、修飾核酸の変動パターンを用いたミトコンドリア病の新たな診断、重症度分類、治療効果判定法を確立することを目的とする。
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研究成果の概要 |
細胞内の転移RNA(tRNA)に含まれる修飾核酸を網羅的に測定しプロファイリングを行い、未だ治療法の確立していないミトコンドリア病の病態解明や重症度予測などに役立てることを目的とした。ミトコンドリアtRNAを高純度で精製する手法を開発し、ミトコンドリアtRNAに特異的な修飾核酸の定量も可能になった。ミトコンドリア病の患者からiPS細胞を樹立し、さらに同一患者からヘテロプラスミーの異なるクローンを樹立した。以上より、今後iPS細胞を用いて、ミトコンドリア病におけるミトコンドリアtRNAの修飾核酸プロファイリングを行うための一連のプロトコルを確立することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ミトコンドリア病は未だ根本的な治療法が確立していない難病で、その病態に未解明な点が多いことも治療法の開発を妨げる要因の一つとなっている。本研究は、ミトコンドリア病の病態への関与が示唆されている、ミトコンドリアtRNAの修飾核酸を網羅的定量によりプロファイリングし、その情報をミトコンドリア病の病態解明に役立てようとするものである。ミトコンドリア病を、修飾核酸というこれまでにない新たな視点で評価するものであり、依然不明な点の多いミトコンドリア病の病態の理解に貢献することが期待される。
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