研究課題/領域番号 |
21K06915
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
増田 しのぶ 日本大学, 医学部, 教授 (20276794)
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研究分担者 |
坂東 裕子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (00400680)
清水 千佳子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 乳腺・腫瘍内科 診療科長 (10399462)
渡邊 知映 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (20425432)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 年性乳癌 / MYC / E2F5 / 若年性乳癌 / CMYC / ホルモン受容体 / HER2 / 臓器横断性 / 臓器特異性 |
研究開始時の研究の概要 |
現在の乳癌診療において、MYCは治療標的として取り上げられていない。 MYC発現レベルを若年性乳癌と非若年性乳癌とで比較し、MYC増幅の頻度、細胞増殖への関与を、特にMYC-E2F family連関の観点から解明する。さらに予後解析により臨床的意義を明らかにする。 MYCは、従来の内因性サブタイプ分類による大まかな枠組みを、より個別化するための有力な分子候補の一つとして期待される。他臓器において研究開発が進められている分子標的治療薬剤の乳癌への適応を模索する基礎的研究である。
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研究成果の概要 |
若年性乳癌(AYA乳癌)の癌化機序におけるMYC高発現の有無、MYC遺伝子増幅の頻度、細胞増殖/細胞周期経路の活性化解明を目的とした。臨床病理学的検討ならびにRNA sequenceを用いた遺伝子発現解析を行った。AYA群でc-MYC IHC陽性症例割合が有意に高く、non-AYA群おいては、高悪性度群(高核異型度、高組織学的異型度、Ki-67陽性率 ≧20%、トリプルネガティブ乳癌)で、c-MYC IHC陽性症例割合が有意に高いことが明らかになった。AYA群でのMYC増幅例は11.9%、non-AYA群では8.2%であり、陽性率に有意な差は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、AYA群でc-MYC IHC陽性症例割合が有意に高いことが明らかになった。また、non-AYA群おいては、高悪性度群(高核異型度、高組織学的異型度、Ki-67陽性率 ≧20%、トリプルネガティブ乳癌)で、c-MYC IHC陽性症例割合が有意に高いことが明らかになった。これらの結果からは、AYA群がnon-AYA群に比較して予後不良であること、またnon-AYA群の予後不良因子の一つとしての可能性、ならびに今後の研究の方向性が示された。
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