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平面内細胞極性と蛋白質ユビキチン化の異常に基づく自閉症スペクトラム障害の発病機構

研究課題

研究課題/領域番号 21K06962
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関奈良先端科学技術大学院大学 (2023)
医療法人徳洲会野崎徳洲会病院(附属研究所) (2021)

研究代表者

岸 将史  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 客員准教授 (60573938)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードVangl2 / Prickle2 / タンパク質ユビキチン化 / 自閉症スペクトラム障害 / 条件特異的ノックアウトマウス / タモキシフェン / Creリコンビナーゼ / Vangl1 / 平面内細胞極性 / 蛋白質ユビキチン化 / 遺伝子操作マウス
研究開始時の研究の概要

自閉症スペクトラム障害(ASD)は病態不明の神経発達障害であるが、平面内細胞極性(PCP)の制御因子Prickle2は、ASDの一部家系における遺伝子変異と遺伝子欠損マウスの示す自閉症が共に報告されている数少ない関連分子の一つである。申請者らは、同じくPCP因子であるVangl2の結合がPrickle2のユビキチン化とプロテアソーム依存性の分解とを惹起することを報告した(Nagaoka,2019)。本研究では、当ユビキチン化経路のASD発病における必要性を遺伝子操作マウスを用いた個体レベルでの解析によって明らかにする。

研究成果の概要

本研究は、Vangl2がPrickle2など細胞内蛋白のユビキチン化を引き起こすという生化学的機能について、その分子パスウェイの役割を個体レベルで明らかにし、自閉症スペクトラム障害の発病に関わるのかどうかを調べることを目的としている。Vangl2が引き起こすタンパク質ユビキチン化がシナプス構成因子の分解によってシナプスの除去を正常に行い自閉症発病の抑制を行うというモデルが想定され、Vangl2のコンディショナルノックアウトマウスとCre-ERT2を全身で発現するラインと交配し、成体となった後にタモキシフェンを投与する実験を行ったが、自閉症と関連した明らかな行動異常は観察されなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

マウス成体脳ではVangl2のパラログであるVangl1も発現しており、両者は相補的に機能している可能性がある。したがって、今回の結果から、Vangl2が自閉症の発病に無関係であると単純に結論づけることは難しく、本来であればVangl1との二重コンディショナルノックアウトマウスを解析する必要があるかもしれない。本研究の学術的意義や社会的意義を考えた場合、Vangl1/2とその下流に位置するE3ユビキチンリガーゼとの相互作用を修飾する薬剤の特定によって自閉症の予防薬や治療薬を開発できるという可能性は依然として残っており、医学的に今後の重要な課題であると考えられる。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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