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メカニズム解析および治療法の開発を目指した世界初の胸膜悪性中皮腫動物モデルの確立

研究課題

研究課題/領域番号 21K06972
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関香川大学

研究代表者

横平 政直  香川大学, 医学部, 教授 (70403780)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード中皮腫 / 針状粒子 / 胸膜 / 二酸化チタン / PFD / 腹腔内投与 / TISMO / 胸腔内投与 / マウス / 胸膜プラーク
研究開始時の研究の概要

動物における胸膜悪性中皮腫の発生の報告は散見されるものの、その発症率は極めて低く、動物モデルとしては確立されていない。胸膜悪性中皮腫の治療法の開発や発生メカニズムの解明のためには動物モデルの確立が重要である。本研究の目的は、悪性中皮腫の治療法およびスクリーニングモデル開発のため、針状粒子による胸膜悪性中皮腫を高率に発症する世界初の動物モデルを確立することである。我々が開発した、胸腔内に直接的に針状粒子を投与する方法を用いることで、全例に胸膜の肥厚(プラーク)を来すことを確認している。このモデルの確立は、胸膜悪性中皮腫の発症メカニズム解析や治療法の開発に極めて重要である。

研究成果の概要

独自に開発した胸腔内投与法を用い、野生動物における胸膜悪性中皮腫の高率発症を目的とした。針状粒子のTISMOを用いて、AJ雌性マウスにおける胸膜悪性中皮腫の高確率での発症を目的とする実験1、および、pirfenidone (PFD)の胸膜肥厚抑制効果を明らかにする実験2を行った。
実験1ではTISMOにより肺胸膜肥厚を認めたが、明らかな異型を伴う中皮細胞の腫瘍性病変は確認できなかった。実験2では胸膜肥厚のマウスあたりの平均面積について、144ppm PFD投与により減少傾向が認められた。PFDの抗線維化作用が針状粒子による胸膜肥厚の進展を抑制する可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の実験1から、野生動物における胸膜悪性中皮腫の高率発症モデルの確率を得ることはできなかったが、低用量の針状粒子でも胸膜の肥厚をきたすことが明らかとなった。さらに、実験2の結果から、PFDの抗線維化作用が針状粒子による胸膜肥厚の進展を抑制する可能性が判明した。PFDはすでに臨床で用いられている間質性肺炎に対する内服治療薬であり、副作用も少ない。この治療薬が胸膜悪性中皮腫における腫瘍進展抑制に寄与する可能性が期待される。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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