研究課題/領域番号 |
21K06989
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
伊藤 大輔 鳥取大学, 医学部, 講師 (80609298)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | マラリア原虫 / イオンチャネル / タンパク質輸送 / RON3 / タンパク質複合体 / 薬剤耐性 / マラリア / タンパク質間相互作用 / ビオチン化酵素 / 寄生胞膜チャネル / 赤血球膜チャネル / 熱帯熱マラリア原虫 / ロプトリー |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤耐性マラリア原虫の出現と拡散は、マラリア対策において重大な問題であり、耐性を獲得させない新たな治療薬が求められている。申請者は、創薬の標的であるマラリア原虫が独自に形成するイオンチャネルに着目し、原虫分子RON3がチャネル形成に関与することを見出している。本研究は、RON3と相互作用する分子を同定することで、マラリア原虫におけるイオンチャネル形成分子機構を解明することを目的とする。原虫独自のイオンチャネル形成に必須となる分子情報を得ることで、創薬に向けた新たな分子基盤を確立する。
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研究成果の概要 |
繰り返し出現する薬剤耐性マラリア原虫対策として耐性を獲得させない新規抗マラリア薬の開発が求められている。本研究では原虫感染赤血球における原虫特異的なイオンチャネル形成に関与する新規分子RON3の機能を解明することを目的とした。RON3のC末断片がイオンチャネル形成において必須である赤血球へのタンパク質輸送に重要であることを明らかとし、その機能への関与が示唆される新たなRON3複合体を同定することで新規抗マラリア薬開発へと繋がる知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、赤血球期マラリア原虫におけるRON3を基盤としたイオンチャネル形成機構の一端を明らかにすることができた。同定したRON3複合体、および現在解析を進めているRON3相互作用分子に着目することで、現在問題となっているアルテミシニン耐性原虫に有効であり、複数の作用機序を持つ耐性獲得リスクの低い新機抗マラリア薬の開発に発展することが期待できる。
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