研究課題/領域番号 |
21K07041
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
木本 貴士 徳島大学, 先端酵素学研究所, 特任助教 (90724261)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 粘膜ワクチン / 肺サーファクタント / 新型コロナウイルス / 長期免疫記憶 / 新型コロナワクチン / 粘膜アジュバント / COVID-19 / アジュバント |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルス感染 (COVID-19) はSARS-CoV-2を起因とした感染症であり、その感染予防にはウイルス侵入門戸である気道粘膜のIgA抗体が誘導でき、かつその効果が長期間持続可能なワクチンが求められている。我々は、肺サーファクタント由来アジュバントSF10が気道粘膜IgAを強力に誘導でき、その免疫が少なくとも一年持続することを粘膜投与インフルエンザワクチン開発で明らかにしてきた。この知見をCOVID-19に応用し、有効なワクチン開発を目指す。
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研究成果の概要 |
2019年末に発生した新型コロナパンデミックは健康・生命のみならず社会・経済にも大きな被害をもたらした。この事態を受けて過去に例を見ない早さでワクチンが開発・実用化されたが、その多くは注射型ワクチンであり、ウイルス侵入門戸である気道粘膜の免疫能が低い。研究代表者は本研究で肺サーファクタント由来アジュバントSF10を新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) 抗原と混合し、マウスに経粘膜 (経気道・経口) 接種することで、気道粘膜に強力な抗新型コロナ免疫を誘導できることを確認した。またこの免疫の持続性を確認したところ、少なくとも最終免疫一年間は、それら免疫が持続することが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
COVID-19 (新型コロナウイルス感染症) の発生により、感染症に対する危機管理の重要性がより高まってきている。その中で、重症化や致死を予防できるワクチンはもちろん、感染伝播や感染そのものを予防できるワクチンが望まれている。現行のワクチンは大半が注射型ワクチンでありウイルス等病原体が侵入する粘膜における免疫誘導能は低い。研究代表者は、生体成分肺サーファクタント由来粘膜アジュバントSF10の開発に成功し、本研究期間中に、新型コロナウイルスに対して粘膜防御免疫を誘導できることを確認した。加えてその免疫が長期に渡って維持されることから、今後SF10を用いた粘膜ワクチン開発が進むことが期待される。
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