研究課題/領域番号 |
21K07233
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 香川大学 (2022-2023) 群馬大学 (2021) |
研究代表者 |
矢島 俊樹 香川大学, 医学部, 教授 (20346852)
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研究分担者 |
大瀧 容一 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (00625402)
塚越 真梨子 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60781317)
中澤 世識 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (60791978)
調 憲 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70264025)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 疲弊化CD8T細胞 / 新規免疫チェックポイント分子 / 免疫チェックポイント分子 / 腫瘍免疫 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、抗PD-1/PD-L1抗体を用いて疲弊化CD8T細胞を活性化させる癌免疫療法が臨床応用されているが、その効果は限定的で、その克服には更なる新規免疫チェックポイント分子の探索が必要である。その探索には抗原特異的疲弊化CD8T細胞を単離し詳細に解析する必要があるが、通常のマウス腫瘍モデルではその細胞数が少なく困難である。 我々が確立したOT-Iマウスを用いたマウス腫瘍モデルでは、その細胞数が生体内の50倍程度まで誘導でき、その細胞を単離し誘導される遺伝子の網羅的解析、その細胞に対するモノクローナル抗体作成の二つの方法で新規免疫チェックポイント分子を探索し、新規癌免疫療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では我々が独自に開発したOT-Iマウスを用いたマウス腫瘍モデルを用いて抗原特異的疲弊化CD8T細胞を単離し、遺伝子発現の変化を網羅的解析で検討し新規免疫チェックポイント分子を探索することを目的としてきた。 腫瘍接種14日目(活性化CD8T細胞)および21日目(疲弊化CD8T細胞)の脾臓におけるOT-I細胞をそれぞれセルソーターで単離し、RNAシークエンスを用いて網羅的解析を行った。疲弊化OT-I細胞で発現が上昇または低下している遺伝子をそれぞれ複数同定した。その中で疲弊化に関与する可能性があるWntシグナル関連蛋白Xに着目し解析を行い新規免疫チェックポイント分子となるか探索している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで新規免疫チェックポイント分子の探索のため腫瘍モデルで抗原特異的CD8T細胞を単離し網羅的解析を行った研究はなく学術的に独自性が高い。従来、慢性感染症モデルで疲弊化CD8T細胞の解析が行われてきたため、腫瘍モデルで疲弊化の分子機構を解析することは、腫瘍免疫応答を直接解析でき意義がある。また本研究から腫瘍免疫応答における抗原特異的CD8T細胞の疲弊化誘導の分子機構の更なる解明につながるだけでなく、新規免疫チェックポイント分子を解明できる可能性があることは、臨床に直結する研究であり臨床的にも意義の高い研究である。
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