研究課題/領域番号 |
21K07324
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
柏倉 裕志 自治医科大学, 医学部, 講師 (40382890)
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研究分担者 |
大森 司 自治医科大学, 医学部, 教授 (70382843)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 第VIII因子 / 血友病A / 凝固因子測定 / 血液凝固因子 / 血友病 |
研究開始時の研究の概要 |
血友病Aは血液凝固第VIII因子(FVIII)が欠乏する先天的出血性疾患である。現在様々な血友病A治療薬が開発されているが、依然として周術期や出血時にはFVIII製剤の追加投与とFVIII活性のモニタリングが必要である。現行の測定法では追加投与したFVIIIをモニタリングできない血友病A治療薬も存在し、その解決が喫緊の課題となっている。本研究では、申請者らが開発した血友病Aブタの血漿、およびブタFVIII欠乏血漿を用いたFVIII測定法を確立する。この測定法により、血友病A治療薬に左右されることのない幅広い血友病A患者を対象としたFVIII活性の測定が可能となる。
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研究成果の概要 |
本研究では、血友病Aブタ血漿およびブタFVIII欠乏血漿を用いた、活性化部分トロンボプラスチン時間を利用した凝固一段法による、すべての血友病A患者の測定を可能とする汎用性の高いFVIII測定法の確立を目的とした。血友病Aブタの産出を検討したが産仔は得られなかった。野生型ブタ血漿からブタFVIIIを除去可能なモノクローナル抗体、およびブタVWFに結合するリガンドを得た。これらを利用して作製したブタFVIII欠乏血漿により、目的とした汎用性の高いFVIII測定系が確立が可能となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における測定法が可能になることで、さまざまな血友病A患者における急性出血や周術期出血に対し、適切な治療が可能となる。また、多くの医療機関が採用する現行の検査法に用いる測定機器を利用し、周術期の迅速な測定が可能となる。さらに、血友病A患者のインヒビター測定にも利用が可能であり、すべての血友病A患者の測定を可能とする汎用性の高いFVIII測定系が確立できる。また本研究は、遺伝子改変動物試料を用いた臨床検査薬開発の先駆的研究であり、遺伝子改変動物試料を利用した新しい開発研究分野の創出にもなる。
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