研究課題/領域番号 |
21K07340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
外園 栄作 九州大学, 医学研究院, 講師 (60404042)
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研究分担者 |
内海 健 九州大学, 医学研究院, 教授 (80253798)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高感度検出 / 核酸増幅 / 金属キレータ / ピロリン酸 / 核酸増幅法 / 酵素法 / 金属錯体 |
研究開始時の研究の概要 |
現在,ウイルスや細菌の検出,また,癌やその他の疾患の潜在的なバイオマーカーとして核酸に着目した検査が臨床において用いられおり,今後さらにその需要が高まると予想される。核酸を用いた検査には,目的とする遺伝子の増幅が不可欠であり,その多くが蛍光を標識した高価なプローブを用いた検出法であることから,特別な機器が必須となる。そこで,本研究では,核酸の増幅時に生成されるピロリン酸に着目し,酵素を用いて低価格で高感度に検出することで,特別な機器や分析環境条件を問わない,かつ,目視にて検出可能な,より簡便な核酸増幅量の検出技術と核酸定量の開発を試み,本法の技術応用の可能性について探索・検証を行うこととする。
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研究成果の概要 |
これまでにも核酸を用いた検査において様々な増幅技術の開発・実用化が行われてきたが増幅の程度を検出する技術においては、蛍光標識によるプローブ検出法が主であり、高価な機器が必須で汎用に乏しかった。そこで、核酸増幅時に生成されるピロリン酸に着目し、より簡便な核酸増幅量の検出技術と核酸定量の開発を試み、本法の技術応用の可能性について探索・検証を行った。結果、ピロリン酸検出の酵素反応系の構築と本法が核酸の増幅の有無を検出するにあたり既存の方法と遜色ない感度を有していることを確認した。簡便・迅速検出の特性を活かして、今後、感染症を含む災害時などの遺伝子関連検査への本技術の展開が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本検討の成果として、ピロリン酸の高感度検出系の構築に至った。また、既存の核酸増幅技術(PCR法)との比較検討において、本法が核酸の増幅の有無を検出するにあたり遜色ない感度を有していることを確認した。本検討内容はAnalytical Biochemistryへの論文掲載に至った。 本技術は、迅速かつ簡便な新しい核酸増幅定性・定量検出システムとして,緊急時・災害時の電気,水などのライフラインの乏しい医療現場での感染症などの遺伝子検査キッ トの検出系全般への高感度技術の応用展開への可能性を示すものであると考える。
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