研究課題/領域番号 |
21K07360
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
雨宮 貴洋 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20778617)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | がん / 免疫チェックポイント阻害剤 / 治療応答性 / 個別化医療 |
研究開始時の研究の概要 |
免疫チェックポイント阻害剤の治療応答性に関しては、腫瘍組織の評価のみに基づく層別化が主流であり、患者の免疫系に関する評価は十分に行われていない現状がある。本研究では、免疫チェックポイント阻害剤の直接的な標的となる患者の免疫応答の側面も考慮して、治療応答性を規定する分子機構を解明することを目的とする。本研究の完成により、真にベネフィットの得られる患者に対して薬剤を適用する個別化医療が可能となり、治療成績の向上に繋がることが期待される。
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研究成果の概要 |
我々は最近、Lewis lung carcinoma (LLC)の増殖に伴って変化するタンパク質として見出されたIL1RAPが免疫チェックポイント阻害剤の治療応答性と相関することを示した。本研究では、免疫チェックポイント阻害剤投与患者を対象として臨床研究を実施し、IL-1シグナル伝達経路分子が免疫チェックポイント阻害剤に対する治療応答性に関与していることを示した。また、LLCにおいて発現が増加しているアドレノメジュリンにより、IL1RAPの発現が低下することを見出した。引き続き、分子メカニズムを特定するための検討を行う。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント阻害剤の開発により、複数のがん種において治療成績は大きく向上してきているが、治療応答性の良好な群と不良な群に分かれることが問題となっており、その解明が急務である。本研究によって、IL-1シグナル伝達経路分子が免疫チェックポイント阻害剤に対する治療応答性に関与している可能性が示された。今後、その作用メカニズムを明らかにすることで、治療成績の向上に繋がる可能性が期待される。
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