研究課題/領域番号 |
21K07400
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
丸岡 秀一郎 日本大学, 医学部, 准教授 (80599358)
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研究分担者 |
伊藤 亮治 公益財団法人実験動物中央研究所, 実験動物応用研究部, 室長 (60425436)
岡山 吉道 日本大学, 医学部, 兼任講師 (80292605)
権 寧博 日本大学, 医学部, 教授 (80339316)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 免疫ヒト化マウス / ストレス / 喘息 / ヒト化マウス / ヒト脳マスト細胞 / ヒト肺マスト細胞 / 心理社会的ストレス / マスト細胞 / 心身相関 / ヒトマスト細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
ストレスは、喘息の病態形成、増悪に関与する環境因子であるが、ヒトの気道局所の免疫細胞群による分子病態の詳細は不明である。本研究の目的は、ヒト免疫細胞を有するヒト化マウスを用いて、これまで解析困難であったヒト免疫環境下のストレス関連喘息の分子病態を明らかにし、診断、治療につながる 臨床的意義を見出すことである。 1.免疫ヒト化マウスを用いたストレス関連喘息モデルでの肺ヒト免疫細胞 (マスト細胞、T細胞、2型自然リンパ球など)の役割を検証する。 2.免疫ヒト化マウスによる喘息モデルを用いて脳マスト細胞の役割を検証する。 3.ストレス関連喘息の脳肺相関のメカニズムを解析し、その臨床的意義を検証する。
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研究成果の概要 |
ストレス関連喘息の分子病態を野生型および免疫ヒト化マウスを用いて検証した。野生型マウスにおいて、抗原曝露後の拘束ストレスが、好酸球性気道炎症を誘導した。肺組織の網羅的遺伝子発現解析では、喘息病態に関与する報告のある遺伝子群で発現が上昇した。免疫ヒト化マウスから脳および肺ヒトマスト細胞を抽出し、細胞培養することに成功した。遺伝子発現解析では、ヒトマスト細胞特異的遺伝子群が発現していることを確認した。さらに、IgE刺激によるヒトヒスタミン遊離、ヒトIL-33刺激によるヒトIL-13産生を確認した。この研究成果を基に、免疫ヒト化マウスを用いたストレス関連喘息の分子病態をさらに検証する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
野生型マウスにおいてストレス関連喘息の病態に関与する遺伝子群を同定することができたこと、さらに免疫ヒト化マウス由来ヒトマスト細胞は、肺および脳ともにヒトマスト細胞の表現型を有していることなどを見出すことができたことは、ヒトストレス関連喘息の分子病態を解明するために有用であり、学術的意義があると考える。これらは、ストレス関連喘息の新たな診断バイオマーカー、治療標的を見出すことができる基盤となる成果であり、社会的意義もあると考える。
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